2014年3月のベストママ
スナック 霧子

高橋 純子ママ

 開店19年目になるカラオケスナック「霧子」のママ高橋純子さんは、着物が似合う素敵なママ。古平出身で、この仕事に就く前は、水産会社で事務員をしていた。

 20年前、人生の岐路に立ち、ひとりで生きてゆく手段は何かと考えた。父親の反対もあったが、人に出会うことも歌も好きで、好きなことを生かし健康であれば続けられると思い、まったく知らないこの世界へ踏み入った。店を持つにあたり、1階で明るいビルを探し開店。現在のビルは2店舗目となる。

 ママの本名は純子であるが、店の名前をつける時に、同じ名前の店があったら失礼だと思い、電話帳を見ると、やっぱり“純子”という店があり、当時、フランク永井の「霧子のタンゴ」という歌が流行っていて、「霧子」と命名した。お陰で、沢山の人が集まり、「霧子のタンゴ」を店のカラオケで熱唱した。

 店内は、スナックとしては広めで、50人くらいのパーティーもOK。純子さんの他、昼間と夜にひとりずつスタッフがいる。店の特徴は、昼も夜も営業し、カラオケ中心で、歌が好きな人が集まる。カラオケの音量が大きく、歌った人はスッキリ歌った実感があると評判。小さい音では、声がうまく出ないという。市内はもとより、札幌からの常連客も多い。

 15周年を記念して芸人の松村一郎さんから、「霧子のしるべ」」という詩が色紙に書かれて贈られた。それを店内に飾っていたところ、千歳から訪れた人が、「素晴らしい詩に曲をつけさせて」と、「霧子のしるべ」の歌ができた。1番と2番が松村さんの詩で、3番は純子さんが作詞。みんなで歌い、縁を大事にしているという。

 店を続けて良かったのは、家庭にいては体験できない出会いが沢山あり、上は90歳代のお客さんもいて、色々な話が聞け、人生はいろいろ、自分も頑張ろうと思う時である。

 ふと、19年間を振り返り、ここまでやって来られたことに我ながら関心し、皆さんに支えられていると感謝している。純子さんは、「カラオケ音量抜群!是非、歌いに来てください。初心者も大丈夫!」とPRした。

スナック 霧子

小樽市花園1-9-23 岡本ビル2階

電話:0134-24-3309

営業時間:昼12:00~、夜18:30~

定休日:日曜日・月曜日昼休