金内 明美ママ
長崎屋小樽店(稲穂2)の地下1階に店舗を構える、函館麺工房小樽店の店長金内明美さん(50)は、明るくパワフル。ラーメン店では珍しい女性店長。2012年5月にオープンし、今年5月で3年目となる。
金内さんは、黒松内出身で寿都などでも暮らし、小樽に来てから20年が経つ。仕事は、事務職や保育所の調理員など、様々な職種を経験。
店長となったきっかけは、函館市美原4丁目の函館麺工房本店を金内さんの姉夫婦が経営し、お姉さんの勧めや、空き店舗だった現在の場所の大家さんが知り合いで、「ここにぜひ開店を!」との声がかかり、スタートした。
仕入れから仕込み、接客まですべてをこなす。金内さんの他、女性スタッフ3名が交代で出勤し、女性ならではの気配りや丁寧さが伺える。
メニューは、あさっり味とこってり味があり、塩・醤油・味噌が選べる。4月からネギラーメンやバターコーンラーメンの新メニューも登場した。おススメノは、函館塩ラーメンと塩あんかけ焼きぞば。
また、手作りのチャーシューで作るチャーシューご飯も好評。常に、スタッフとメニューの開発に力を注いでいる。
心がけているのは、ラーメンを提供するだけではなく、高齢者にあわせた接客を心がけること。お客さんの好みに合わせ、要望には極力答える。常連客には、好みを覚えて、塩加減や麺の量を調節して提供しているという。
嬉しいことは、常連客が顔を見せてくれること。再会が嬉しいそうだ。大雪や悪天候で、客足が減ってしまったこともあったが、「あそこのラーメン屋へ行ったら美味しいラーメンが食べられる!」と、浸透してくれることを願っている。
お客さんから、「ここへ来るとほっとするね!」と言われ、嬉しさが込み上げてきたという。美味しいのはもちろん、この言葉も最高のほめ言葉だという。
毎日切り盛りしている金内さんだが、休日の過ごし方を尋ねると、3人の息子の母親でもあり、息子の高校野球を観戦し、スコアブックもつけるそうだ。手先も器用でパッチワークも楽しんでいる。
金内さんは「麺もこだわり、市内のラーメン店では食べられない、ここだけの麺を使用している。スープも綺麗な透明で、毎日同じ味。味にブレのないよう心を込めてスープを作っている。ぜひ食べに来てもらいたい」と話した。
明るい笑顔で接客に努め、市民も観光客も安心して来店できる「函館麺工房小樽店」の金内店長は、切磋琢磨の日々が続いている。