2015年11月のベストママ
emina backpackers~えみな バックパッカーズ~

河地 素子ママ

 緑町の古民家を再利用した宿屋「eminaバックパッカーズ」を営む河地素子さんは、札幌出身の38歳で、2児の母。

 旅好きの素子さんならではの宿を、2011年4月に開店し、今年で丸4年が経った。

 空家だったこの建物は築90年の歴史が刻まれ、片流れ屋根部分に窓がありモダンな外装。ひと目で気に入り、その縁で小樽に移り住み、宿屋をオープンさせた。

 店名の”emina(エミナ)”はアイヌ語で、笑顔や微笑みなどを意味し、そのイメージで名付けた。思いつきで始めたという宿屋だが、旅人にリーズナブルな料金で、思い出深い小樽の宿を楽しんでもらいたいと、日々頑張っている。市内では、同じ内容の宿屋が5件ほどあるそうで、とくに外国人観光客が多く利用しているという。

 10名ほどの定員で、16:00から20:00までがチェックイン、翌日11:00までにチェックアウト。共用バスルームで男女別のドミトリー(相部屋)で、2段ベット付きの素泊まり。宿泊客同士が集い、会話やお酒を楽しむこともでき、消灯時間は決めていない。

 食事の提供はないが、宿屋の経営や掃除・洗濯まで、あらゆることを素子さん1人でこなしている。宿泊客同士が仲良くなったり、一緒にお酒を楽しんだり、次の目的地まで一緒に出発したり、楽しそうにしているのを見ると、宿屋をやって良かったとうれしくて、困ったことも感じないほど充実感がある。

 また、長期間の旅人も多く、道内一周して戻って来る人も。そんな中、自転車で旅をしていて「2年後、戻ってくるね!」と言い残し、本当に来てくれた時には驚き、再会を喜んだという。

 将来の夢を尋ねたが、子育てや仕事に追われ、夢がどうのと考える時間はなく、とりあえず、「一生懸命に頑張る!」だそうだ。

 「ひとり旅や家族連れも大歓迎!アットホームな宿なので、気軽にいらしてください」と笑顔でPRした。

emina backpackers~えみな バックパッカーズ~

小樽市緑2-15-17
電話:0134-61-1279
チェックイン:16:00~20:00・チェックアウト:~11:00
定休日:不定休
宿泊定員10名