高山 景子ママ
今年1月6日(火)にオープンしたばかりのお食事処「たか山」の店主・高山景子さん(64)は、小樽生まれの小樽育ち。花園で経営するスナックを、昨年12月27日(土)に閉め、36年間のママ業に幕を降ろし、食堂の店主として新たなスタートを切った。
ママ時代から料理好きで、お客さんに自慢の手料理を提供しており、昨年11月に、知人だった前の店の経営者から店を譲る話を持ちかけられ、即OKを出した。何事にも迷わない性格だという。
高山さんに似て料理好きな孫が、強力な助っ人として店を手伝う。高山さんが料理を作り、孫は、接客などを担当し、阿吽の呼吸で、魚が焼き上がった頃を見計らい、ご飯や味噌汁を用意しお客さんに提供する。
開店して間もないため、メニューは考えている最中で、今はまだ未完成。厨房が片付かなかったり、雑な仕事にならないように、自分のペースを守りながら、徐々にメニューを増やしていく予定。
そんな中でのオススメは、日替定食。生姜焼き定食と豚かつ定食は定番で、総菜小鉢2品とご飯と味噌汁が付いて600円。その日によって、秋刀魚・鱒の醤油漬け・鯖塩焼きなどの魚の定食も加わる。
女性に人気がある寒い冬にぴったりの鍋焼きうどんは、餅入りでボリューム満点。おつゆも全部平らげる女性が多い。また、料理が運ばれて「美味しそう!」と写メを撮るお客さんなど、嬉しく思う時がある。
味付けにも気を配り、ご飯が進むよう付け合せに気を使い、料理番組なども参考にしているが、ママの得意とする家庭料理に辿り着くことが多いそうだ。最近では、孫に味見をしてもらいながら、チャーハンの研究をしている。
長い付き合いのお客さんには、宅配弁当も行っている。健康を考えた食材と味付けをし、お客さんの好みにあった手作りお弁当を提供し喜ばれている。
パワフルな高山さんは、母親の介護を10年続けながら仕事をしてきた。昨年88歳の祝いには、玄孫までの5世代が勢揃いして母親を喜ばせたという。
「これからも元気でいられるよう心がけ、70歳過ぎまで頑張りたい」と笑顔で話した。