2015年5月のベストママ
和風居酒屋 母ちゃん家

斉藤 久美ママ

 JR小樽駅前のホテル・ドーミーイン小樽の裏手の小路にある「和風居酒屋 母ちゃん家」のオーナー斉藤久美さん(51)は、小樽生まれの小樽育ち。

 居酒屋チェーン店の厨房で働いていた頃、いつかは手作り料理を提供する店を持ちたいと思い続けていた。店を持つなら、昼間から営業でき、繁華街から離れた路地裏で開店したいと思っていたところ、この店を見つけ、前の店主が店を閉めると聞き、2012年5月1日にオープン。今年5月で3年目に突入する。

 店名の”母ちゃん家”は、息子2人からも母ちゃんと呼ばれ、みんなの母ちゃんになりたいと思い命名。店の雰囲気も、自宅にいるよう楽しんでもらいたいと、落ち着いてくつろげる店を心がけている。

 久美さんがひとりで切り盛りし、仕入れから仕込み、掃除から接客までの全部をこなしている。居酒屋や接客業の経験を活かして頑張っている。初めの1年は大変で、いろいろな経験をした。2年目から自分のペースで仕事ができるようになったという。

 当店のおすすめは、ジンギスカン焼きそば。焼きそばにジンギスカンの肉を使い、ジンギスカンのタレで味付けしている。メニューは、久美さんが考え、中でも小樽っ子に絶対喜ばれる”樽っ子セット”は、小樽っ子ならみんな大好きな橋本水産の魚肉ウインナーと玉屋のシューマイのセット。

 他には、タコの頭の刺身や牛すじカレーも手作りで提供している。莫久来(ばくらい)と言う、ほやとこのわた(ナマコの内蔵)の塩辛など、酒の肴にぴったりの料理がメニューを飾る。休日は、メニューのヒントを探しに食べ歩く。

 店を訪れるお客さんとの会話が楽しみで、昼間は、自分の父親くらいの年齢の人も多く、父親と話す感覚で会話も弾むそうだ。今後10年くらいは、このままこの場所で店を続けていきたいという。

 「一升瓶でボトルキープでき、リーズナブルな値段。月1度の来店を、週3回来られるような、財布に優しい店にしたい」と話した。

和風居酒屋 母ちゃん家

小樽市稲穂3-7-11
電話:090-8902-9063
営業時間:11:00~22:00
定休日:5月~8月不定休・9月~4月日曜日
席数:カウンター10席・小上がり8~9席
宴会:1人からOK・前日までに予約が必要