2015年7月のベストママ
有限会社ライフケアささき

佐々木 信子ママ

78年間、銭湯として高島地区で親しまれた「滝の湯」を改装して、お年寄りに優しい「デイサービスセンター滝の湯」を立ち上げ、その管理者・佐々木信子さん(66)は、明るく元気で利用者の人気者。

佐々木さんは、小樽出身で、介護の仕事を始めて25年。以前は、市内の病院で介護に従事し、また、障害のある人にスポーツを通じて社会参加を応援する、「スペシャルオリンピックス(本部:アメリカ)」の北海道小樽支部の代表を務め、知的障害などの障害を持つ人に、水泳や水療育、運動会、一泊旅行などを実施するボランティアとしても活動。仕事・家事・ボランティアと、多忙だけれど充実した日々を過ごしていた。

様々な活動をする中、障害があって1人で銭湯に行けない人がいて、1人で入浴することも侭ならない人もいて、身体機能の健康を維持するだけでなく精神的な安定をもたらす風呂の重要性を日々感じていた。

ある日、新聞に“父を車椅子で散歩に連れて行ってくれる人を探しています!”と書かれているのを見て、佐々木さんの血が騒ぎ、デイサービスをオープンさせようと思ったそうだ。

またまた車で通りかかった滝の湯に、廃業の張り紙があり、「ここだ!!」と思い、平成16年9月1日に「デイサービス滝の湯」をオープンさせ、11年目となる。

長年の経験による知識とバイタリティー、持ち前の明るさと優しい人柄に、利用者の笑顔も絶えない。

佐々木さんの1日は多忙で、常に“現場重視”。利用者の送迎も自ら行い、自身の仕事プラス、他の職員が行なう仕事量をこなしている。

 壁のタイル絵や浴場は銭湯の雰囲気のまま、中央に広々とした浴槽があるセンター内。浴槽には、季節の花や果物を入れ、春は桜の花を散りばめ、時には、みかんやりんごが湯船にプカプカと浮き、とっておきの入浴タイムを、利用者に楽しんでもらおうと工夫している。

楽しみをできるだけ持てるように、食事にも気を使い、利用者の要望に応えて赤飯を炊いたり、お茶うけにもひと手間加えている。

また、午後のレクレーションの時間に、予定を変更して、利用者と昔話や悩みごと・病気のことなど、みんなで楽しく会話する“井戸端会議”をするそうだ。夫の話や妻の話と会話が弾み、和気あいあいとした時間が流れる。

常に、利用者の立場に立ち、寄り添う介護を大切にしている。必要以上に構えたり、言葉使いも大切だが、敬語を使いすぎず、相手に合わせた言葉使いで、自然体でいること。食事やおやつの出し方にも、もてなす心を忘れないよう、職員に指導している。

手先も器用な佐々木さんは、センター内の装飾もアイディア満載で、手作りの手芸品を飾ったり、ダンボール箱に綺麗な紙を張って棚に入れたり、アイディアとおもてなしの心が詰まった、利用者に優しいデイサービスだ。

毎日がドラマで沢山のエピソードがあり、嬉し涙も沢山流したそうだ。佐々木さんにとって、まさに天職。今日もはつらつとした笑顔が、デイサービスの利用者を和ませている。

有限会社ライフケアささき

小樽市高島2-13-1

電話:0134-24-3463

営業時間:9:00~16:00

定休日:土曜日・日曜日・12月31日~1月3日