2016年4月のベストママ
紅茶のお店 IRA

村上 美樹ママ

 紅茶専門店「IRA」(イラ)のオーナー村上美樹さん(50)は、前の会社の同僚だった見上右学店長(34)とともに、掖済会病院横に、今年の1月27日念願のカフェをオープン、小樽に本格派紅茶が味わえる新しい風を吹かせた。

 小樽出身の村上さんは、以前はパン職人でコーヒー好き。いつかカフェを持ちたいと夢を描いていた。見上さんも小樽出身で、紅茶の勉強を始めてコーディネーターの資格を取得し、今まで小樽に無かった紅茶専門店を誕生させた。

 茶葉のほとんどがスリランカ産ということもあり、太陽のように明る店になるよう、スリランカの言葉で太陽を意味する「IRA」と命名した。

 村上さんが調理を担当し、紅茶はコーディネーターの見上さんが担当。料理が出来上がる頃を見計らい、紅茶を準備。2人の息のあった仕事が重要となる。

 見上さん担当の作業は、茶葉の大きさも蒸らし時間も違う紅茶を、沸騰したてのお湯と適切な温度で、ティーポットの中で綺麗にジャンピングするなど、淹れ方のタイミングを外せないもの。

 「種類は10種ほどあり、季節や好みによっても異なり、これからの季節は、春摘みの紅茶“ダージリンファーストフラッシュ”の特別な紅茶をいただくことができる」とのこと。他にも渋みや香り、個性の弱いタイプが好みであったり、どの紅茶にしようか迷ったら、見上さんが丁寧にアドバイスしてくれる。

 ランチタイムは11:00から19:00までで、パスタセットやライスプレート、サンドイッチのセットが楽しめ、アフタヌーンタイムの14:00から21:00は、オーダーが入ってから焼くパンケーキやスコーンを紅茶とセットで、15:00から21:00までは、紅茶をベースに日本酒や小樽の赤ワイン、カティーサークとブレンドしたティーカクテルが味わえる。

 9割は女性客で、若い女性からお年寄りまで幅広い年代が訪れるという。お客さんからの「美味しかった」や「また来るね」の言葉に元気づけられ、なによりありがたいという。おひとり様でも気軽に入れる店を心がけ、ゆっくりくつろいでもらいたいそうだ。

 今後の夢は、小樽の活性化に繋げるためにも、若い人がこの店を参考に、自分たちでも開業したくなるようなお手本になれればと話す。

 村上さんは、「ひとりでも大歓迎。気軽に立ち寄ってもらい、ゆっくりと紅茶を味わってもらいたい。宴会やティーパーティーも予約を受け、料理等については電話で相談を」と呼びかけている。

紅茶のお店 IRA

小樽市稲穂1-7-15 掖済会病院左側横道路
電話:0134-24-2030
営業時間:11:00~21:00
定休日:特になし