2017年5月のベストママ
BAR 屯所

濱田 まり恵ママ

 嵐山新地の住宅のような佇まい「BAR屯所(とんしょ)」の店主・濱田まり恵さんは、小樽に移住して4年目。都会でもある小樽は、自然にも恵まれ、美味しい食材が沢山ある素晴らしい環境だと、小樽が大好きなママ。

 2012(平成24)年10月に同店をオープン。昨年10月にマスターだった夫が突然亡くなり、夫の思いを受け継いでまり恵さんがママを務め、営業を続けている。

 博多で20年・東京で15年、この道を歩み、ニッカウヰスキーをこよなく愛していた夫は、2012(平成24)年6月に小樽駅に降り立った瞬間の景色に感動。小樽で店を構えたいと、同年9月にまり恵さんと移住、10月に店をオープンさせた。

 店名の屯所(とんしょ)は、たむろ(屯)する場所を意味する。新撰組発祥の地で、土方歳三らの宿所で知られる「壬生屯所」からも名付けたという。

 店内は、亡き夫がマスターをしていた頃のままで、短いながらも思い出がいっぱい詰っている。照明を抑えめにしてカラオケを置かず、落ち着いて飲める店。綺麗好きなまり恵さんは、いつも綺麗な店でお客さんを出迎えるよう心がけている。

 ウイスキーが好きだった夫の影響で、ウイスキーの種類も豊富。通しはママ自慢の料理を提供。会社帰りに立ち寄り、酒を飲みながら会話を楽しみ、リセットできたと帰っていくお客さんの姿を見る度に嬉しくなるという。

 夫の仕事に対する姿勢から“日々淡々と”という言葉を連想し、お気に入りの言葉になったという。また、今の自分にできることは、“日々淡々と”することだとも感じ、それを行うことの難しさも痛感している。

 今後も店を続け、夫と約束した「北海道を旅しよう」という夢を果たしたいそうだ。

 在りし日の夫の姿を記憶に留めながら、前向きな屯所のママ・まり恵さんは、爽やかで素敵な女性。小上がりがあり、寛げるBARに行ってみよう!

BAR 屯所

小樽市花園1-8-1 嵐山新地
営業時間:17:00~24:00
定休日:日曜日・第1月曜日