2017年6月のベストママ
やま安

安藤 純子ママ

 梁川通りにある老舗そば処「やま安」の店主・安藤彰啓さんの妻純子さん(53)は、体調を崩して自宅療養中の夫を支える、とても頑張り屋の美人ママ。

 函館出身で、父親の転勤で小樽に住み、小樽商業高校時代に同級生の彰啓さんと出会い、23歳の時に結婚。4人の子どもに恵まれる。

 27歳の時に、彰啓さんが家業のそば屋を継いで4代目となり、純子さんと二人三脚で店を切り盛り。近所では評判のおしどり夫婦。

 高校卒業後、再び函館に戻り、父親と一緒に朝市を開き接客を担当。看板娘として、持ち前の明るさと器量の良さでたちまち人気者に。やま安でもホールを担当し、いつも笑顔で常連客から愛されている。

 昨年、厨房をすべてこなしていた夫が倒れ入院。店を止むを得なく休業した。商店街でお客さんに会う度に、「いつ開けるの?」と聞かれ、待っていてくれるお客さんの気持ちに触れ、「開けなくちゃ!」と気持ちを奮い立たせた。

 蕎麦商組合の人達に蕎麦の作り方や出汁の取り方を教わり、勉強の日々が続いた。これなら大丈夫と納得できる蕎麦が作れるようになり、6ヶ月ぶりの2016(平成28)年12月23日に再開。

 営業時間を11:30~15:00とし、純子さんが厨房を担当、長年働いてくれているパートさんやお姑さん、調理師の息子さんや家族の協力もあり、営業を続けている。今回のことでは、家族の絆を改めて感じたという。

 再開を待っていたお客さんが、笑顔で通い始め、商店街の人たちも応援してくれた。「再開できて嬉しい。毎日来てくれるお客さんがいる。息子が店を手伝う?と言ったけど、主人が元気になって、また一緒に働ける日を待っている」と笑顔で話す純子ママ。

 接客が好きだったけど、今は頑張って厨房の中。あまりお客さんの顔を見られなくなったが、帰り際に、厨房にいる純子さんに「美味しいよ!」と声をかけてくれたり、また来てくれた時は嬉しくて、再開して本当に良かったと思う。

 これからは、無理はできないが、営業時間を少しずつ延ばしていければと、純子さんは努力を惜しまずいつも前向きだ。

やま安

小樽市稲穂3-6-1
電話:0134-22-4622
営業時間:11:30~15:00
定休日:日曜日