亦野 寿子ママ
オーシャンビューがご馳走の「Cafe&Hall Matano」店主・亦野寿子さん(55)は、札幌出身で、張碓の自然に魅せられ移住。18年前に建てた敷地面積約300坪の豪邸の居間で、2017(平成29)年6月にカフェをオープンさせた。
短大を卒業後、幼稚園教諭として勤務。結婚後も2人の子どもを育てながら、市内の幼稚園で、子ども達の笑顔に包まれ、幼稚園教諭が天職だと思っていた。
突然、親の介護と仕事が重なり、両立が困難となったため、2015(平成25)年に退職。翌年1年間、休養をしていた時、近所の集まりに居間を開放していた。友人からは「こんなに素敵な場所を使わないのはもったいない。カフェでもしたら?」と勧められ、心機一転、カフェを開くことに。
高台に位置するカフェの窓からは海が一望でき、増毛連峰や海にかかる夕焼けや虹、真冬の荒れ狂う海など、張碓ならではの景色がご馳走となり、友人・知人3組がホームウエディングに使用したことも。ミニライブやサークルの集まり等に貸すこともある。
もちろんご馳走は景色だけではなく、1日10食限定のランチは地産地消を心がけ、薄味を基本に、旬の食材を使用して添加物は一切使わず、身体に優しい食事を提供している。
道産小麦のはるゆたかを使ったナポリタンや豆にこだわったコーヒー、マレーシアのキャメロンハイランドで焙煎された最高級の茶葉を使用したBOHティーやモリンガ茶、黒豆茶も。
手作りデザートはシンプルに、材料を最小限に抑えたシフォンケーキとニューヨークスタイルのチーズケーキも味わえ、食事やティータイムを堪能できる。
また、 丁寧に焙煎され、すっきりとした後味のCoffee Pocket TIME(中田千明さん)の高品質なプレミアムコーヒーも注文できる。
カフェはのんびりするところで、ぜひ長居してもらいたい。「ゆっくり寛げる」が一番の褒め言葉で、お客さんとのおしゃべりも楽しいそうだ。「これからも細く長く続けられれば」と謙虚に答えた。