金井 桃代ママ
赤岩山(373m)を望みながら、食事やお茶を楽しむ民家カフェ「Cafeグランマ赤岩」が、2016(平成28)年11月10日にオープンして1年が過ぎた。
オーナーの金井桃代さん(67)は、叔母が家を手放すと聞き、悩んだ末、叔母から家を譲り受け全面改装し、かねてからの夢だった民家カフェを、生まれ育った赤岩に開店させた。
3階建ての店舗の1階は、手作り雑貨と帽子の店「アトリエ INGLE SIDE」が花園から移転。2階が店舗、3階はフリースペースで、会合や集まりに利用できる。予約が必要だが、ランチやお茶を頼むと無料で使える。
これまで店を持ったこともカフェの経験も無い金井さんだが、自宅で友人にお茶を振舞うのが好きだった。
すでに孫のいる金井さんは、おばあちゃんの意味の“グランマ”と、店内から見える赤岩山から店名をつけた。オープン時には、親戚や友人・知人が祝うために集まり、元気づけられたという。
店準備から接客・料理・後始末まで1人で行なっている。最初は戸惑うこともあったが、コーヒーだけではなくランチも始め、手作りケーキも提供している。なにより接客が楽しくて大好きだという。お奨めの日替わりランチは、コーヒー付きで700円。家庭の献立を考えるように、買物した食材を使って腕を振るう。
来店した方が、とても居心地良く、又来てくれるように、楽しめる空間を目指し、自宅の客間のような雰囲気作りに力を入れ、「落ち着きますね」と言われるのが最高の褒め言葉だそうだ。玄関を上がって、スリッパに履き替えるのも寛ぐため。
金井さんの趣味は登山や旅。5年前から山へ出かけ、富士山にも登った。来年は、利尻富士や花畑が楽しめる富良野岳に登ってみたいそうだ。 古希までは1人で続けることを目標に、「旅や登山を楽しみながら、店も頑張っていけたら」と話し、その後は「誰かに手伝ってもらえらば」と。
店内の壁には親戚が描く絵画作品を飾り、夫所有のレコードプレイヤーで、懐かしい音楽も聴いて楽しめ、「ここから見える四季折々の赤岩の景色を楽しんでもらいたい」とPR。
若々しくて素敵な金井さんの手作りランチとケーキをいただきながら、のんびりとした時間を過ごしてみよう。