2018年6月のベストママ
Maternna

笠井 真澄ママ

 海外の色彩豊な生地を素材に、実用的なオリジナル布雑貨ブランド、「Maternna(マテーナ)」の製作者・笠井真澄さん(31)は小樽出身。実家の工房で、布の仕入れからデザイン・製作・販売を、すべて1人で行い、ひとつひとつ丁寧を心がけている。

 ブランド名は、小樽弁で「丁寧な手仕事」を褒め称える言葉の「まてな」から生まれた造語。

 息子が生まれて、手作りのスタイ(よだれかけ)をSNSに載せたところ、友達から作ってほしいとの声がかかり、プレゼントしていたのがきっかけとなり、小さな子どもの側にいながら仕事ができればと、2014(平成26)年にブランド名を登録した。

 もともと細かい作業が好きで、洋裁を教える母親を見て育ち、母に手ほどきを受けながら縫製技術を磨いた。自分が納得できるまで地道に練習もした。

 使いやすさを一番に、海外素材のテープと生地を混ぜて作るのが“Maternna”の特徴で、国々の個性や魅力が詰まったスタイやポーチが生まれた。クッションカバーやバッグもすべてオリジナルだ。

 まずは、自分で試して使いやすいよう手直しする。自分でも使いたいと思うものだけを販売している。

 100円ショップから高価なブランドものまで、沢山のポーチがあるが、その中から「これだ!」と選んでもらえるような製品を目指す。

 主にインターネット販売を行い、同じ製品に30個注文が来ることも。コツコツとひたすらミシンを動かす。

 通常、1人で仕事を行うが、誰に見られていなくても誠実に働くこと、どの工程も綺麗に作業することを心がけている。

 真澄さんの趣味は、読書とカフェめぐり。たまたま入ったカフェで、自分の作品を持つ人とばったり遭遇することもあり、心の中で“ありがとう!”とお礼を言い、使ってくれることに喜びを感じるという。

 これからも、今と変わらずに製作したり販売したりしていたい。その時々の自分に合った形で働いていたいそうだ。真澄さんは、「WEBショップをぜひ見ていただきたい」とPRした。