2004年5月のベストマスター
スナック アラジン

安達 七郎マスター

 小樽生れ。量徳小、住吉中、小樽水産高校を出て、札幌の中央市場の仲買商に勤め、6年間の修業時代を積む。
身体を壊し、一転、当時の国鉄バスの運転手に。退職金の話ばかりする公務員運転手の決まりきった進路が肌に合わず、3ヶ月で退職。
高校の時によく行った喫茶店のマスターが格好よく、将来の夢だった喫茶店を、24歳の時、札幌で始める。開店資金が足らず、22歳の時に結婚した女房の実家から借金しての開店だった。この喫茶店にインベーダーゲームなどを導入し、大いに儲かったという。
この時の資金を元手に、小樽に戻り、33歳で自分が8割、仲間4人が2割の出資で、ホストパブ「アラジン」を経営する。当時は、男ばかりの店をやることに、小樽では奇抜な目で見られ、酒屋までが半年ともたないと言ったが、半年もしたら、1日100人、1ヶ月3,000人ものお客で賑わうようになった。
仲間は、一人二人と抜け最後は自分だけになった。店は、時流にも乗り、かなり儲かり、散財もしたという。このほか、松竹ボウルにカフェバーをやったり、北海ビルでダンスホールもやった。それぞれ最初は、時代の波に乗ったが、時代とともに駄目になった。
「アラジン」は22年目で、スナック「コルドンブルー」は10年目となる。最近、都通りにカフェ・パスタの店「テッチーニ」を出し、3店の経営者でもある。

 今年の2月の誕生日に、「はしご酒大会」を主催する小樽社交飲食店組合の組合長に就いた。「はしご酒大会」の生みの親のひとりで、花園にお客を呼び集めることに熱意を燃やす。
花園飲食街を安く楽しく飲める、新たな企画も準備中で、生まれ育った小樽の街の活性化に力を注ぐ。
小樽の街の盛衰を身をもって知る。男4人女4人の8人兄弟の末っ子。1950(昭和25)年生れ、54歳のマスター。

スナック アラジン

小樽市稲穂1ー7-15
0134‐29‐3577