2005年2月のベストマスター
和風厨房 み神

三上 直政マスター

 生まれも育ちも小樽で、「小樽を一歩も出たことがない」という生粋の樽っ子。小樽の街が大好きで、外に出る気がしないという働き盛りのマスター。

 市内最上小、松ケ枝中、小樽商業へ。天狗山の麓で育ったので、スキーはお手のもの。天狗の壁もスイスイと滑り降りる。

 料理人を志したのは、小学生の頃、共稼ぎの両親でカギっ子だったことから。学校から帰っても誰もいないが、お腹は空く。自分で何か食べ物を作らなければならなかった。ご飯を炊き、チャーハンを作って食べたのが、料理の道へ進ませた原点という。

 19歳から市内の寿司店で修業。以来20年が経ち、40歳までには自分の店を持ちたいと、5年前に花園町に和風厨房「み神」を開店。寿司屋でなく居酒屋にしたのは、自分が酒が好きだったことからで、このご時世で寿司屋だけだったらやっていけなかった、居酒屋にして良かったと思うという。

 小樽には味にうるさい人が多く、商売は難しいし、厳しい。それでもおいしく、安く、ボリュームのある食べ物を提供するのが一番。女性客が7、8割を占める週末は、予約で一杯になるという。メニューも豊富で90種類はあるという。仕込みが大変で昼から始めている。やっていることは、小さい頃からの積み重ねという。

 最近はゴルフに凝っている。ゴルフをやりたいから仕事をしているようなもの。ゴルフは、ナイスショットの解放感がたまらない。シーズン中は休日はいつもゴルフ場に。

 料理は、親戚や親兄弟でも、おいしくなかったら来てくれないものだからと、おいしい料理に打ち込む、笑うと細い目が一層細くなり、やさしさが顔に溢れ出る、働き盛りの45歳の料理人。

和風厨房 み神

小樽市花園1-10-8
0134-24-1776