2005年5月のベストマスター
スナック maybe

鳥居 登マスター

 小樽一の繁華街花園町を隅から隅まで熟知しており、知らぬ人がいないほど顔が広い。ドリンクラリーを岩見沢から小樽に導入し、活発な“はしご酒大会”を主催する、北観協社交飲食店組合小樽支部の幹事長を務める。

 花園暮らし一筋で、イベントを手掛けさせたら、抜群の行動力でまとめあげる。若い頃から、ビートルズ、ロカビリーやアメリカンポップスに入れ込み、プレスリーやポール・アンカ、コニー・フランシスなどが大好きで、今でも懐かしいドーナツ盤を多数持っているのが自慢。

 3年半前から、一人息子と2人でスナック「maybe」を経営する。店の壁にもドーナツ盤のジャケットが並んでいる。

 何にでも興味を示すマスターは、夏には小樽の海を魚のように泳ぎ回り、冬にはスノーモービルで、雪の野山を駆け巡ったという。

 店に入ると、親子鷹の阿吽(あうん)の呼吸がぴったり。ワンコイン(500円)で飲める店に、ダーツを置き、客とダーツ競技を楽しむ。ダーツボードをトイレ入口のドアに貼付け、「花園町で唯一、トイレの内側からノックして出てくる店は、うちだけだね」と、妙な自慢を、いたずらっぽい目で語りかける。

 5月12日実施の“はしご酒大会”ドリンクラリーでは、八面六臂の活躍を見せる。ビール好きで、ビールを飲む時は顔もほころぶ。夜の花園町の活性化に力を尽くし、口はうるさいが心は優しい1949年生まれの56歳のマスター。

スナック maybe

小樽市花園1-11-18
0134-25-5895