2006年4月のベストマスター
JUNSAN'S BAR

東山 純一マスター

 稲穂1丁目の一角にあるバーJUNSAN’S BARのマスター。フィーリングに合わせて、ロックやブルース、JAZZを流す。音楽狂のマスターの洒落た感覚が店内に漂う。

 手宮出身で、末広中、商業高校と小樽で学生時代を過ごした後、札幌の体育専門学校へ通った。プロレスラーを目指して、1日1,000回のスクワットに精を出す。

 20歳の時に剛竜馬のもとへ弟子入りしたが、「体格が違いすぎ」と、約1年後に小樽へ帰って来た。スポーツが得意だったので、スポーツインストラクターの仕事に就いた。

 「本当は29歳の時に店をオープンしたかった」と話す。「アントニオ猪木が新日を設立したのが29歳だから、俺も店開くのは29歳の時にって思っていたんだ。だけど、1999年の29歳の時は、世界中がノストラダムスの大予言の話題で、もし予言が的中して、オープンしたばかりの店がすぐに崩れてしまうのは嫌だったので」と、2000年の30歳の時にオープン。

 料理の腕前はプロ級。学生の頃からアルバイトした飲食店は数知れず、履歴書には書ききれないと話す。

 客の好みに合わせ、まな板の音を響かせ、フライパンでさっと作り上げる。「お客さんは、飲みに来るってよりも食べに来ているかもね」と笑って話す。カウンターに座る客は「ここはね、食べたい物を言えば、次に来た時には必ず用意してくれるし、なんたって、あるもので何でも作ってくれる」と酒と箸がすすむ。

 マスターが小樽で営業するのは、「幼い時から小樽の山を歩き、山菜などを収穫する感覚だ」という。目を輝かせて、「田中まことというブルースの中で超有名な人が、うちに年2回も来ているんだよ。これ聞いてよ」と、鼻高々に話す。チャージやチャームはなしで、安く飲んで、いい音楽を聴いて、お腹がすいたらおいしい料理が出てくる、JUNSAN’S BARのマスター。

JUNSAN'S BAR

営業時間19:00~お客さんが帰るまで(月曜定休)
小樽市稲穂1-9-11
090-3893-8346