2006年5月のベストマスター
小樽ビール銭函醸造所

ヨハネス・ブラウンマスター

 世界でたった1,000人だけしか持つことが出来ないブラウエンジニア(醸造責任者)の資格を持ち、ドイツブルワリーのブラウン家に250年も伝わる製造技術を継承する“小樽ビールの製造者”。

 ブラウンさんはドイツ出身の38歳。家系は、代々ビール製造に携わり、高校卒業後にビールの大学へ進学。ビールとビール工場での製造法を勉強し、23歳でブラウエンジニアの資格とともに卒業。卒業後、ドイツの工場で働き、25歳の時ギリシャに工場を建てた。

 株式会社アレフ(札幌・庄司昭夫代表取締役社長)から、「ドイツのビールを造ってもらいたい」との要望があり、北海道内の水を調べ、小樽の水が一番ドイツビールを造るのに適していると1995(平成7)年に来樽。小樽運河沿いのレストラン「小樽倉庫No.1」(港町5)に工場を持ち、小樽ビールの製造に取り掛かった。

 芳醇な香りとまろやかな苦みの「ピルスナー」、カラメルフレーバーとほのかな甘みの「ドンケル」、バナナのようなフルーティな香りの「ヴァイス」の3種類を開発し販売。観光客や地元客からの支持が増え、レストランの工場では製造が間に合わないと、現在、銭函に大きな工場を建てた。

 ブラウンさんは、「ドイツビールの味のバラエティーを知ってもらいたい。ドイツには、ビールだけで何千種類もある。小樽では、ドイツのビールの文化・飲み方・楽しさを分かってもらい、ビールと一緒に楽しむ時間を知ってもらいたい」と、小樽ビール見学会や工場祭りなど様々なイベントを用意する。

 「小樽ビールが50年、100年と残るような元気なものであってほしい」と、ビールを愛し、小樽でドイツビールを造り続ける本家本元のビールマスター。

小樽ビール銭函醸造所

受付時間9:00~17:00(土・日定休)
工場見学10:00~18:00
小樽市銭函3-263-19
0134-61-2280

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