2006年8月のベストマスター
Cotton Cloth(コットンクロス)

野口 芳雄マスター

 小樽市役所庁舎から約5分。昼はランチセットを中心に、夜はワイン&ビールと洋風酒肴で食事もOKのビストロスタイル。落ち着いた店内で、道産の肉や港町小樽ならではの新鮮な魚料理を提供する、Cotton
Cloth(コットンクロス)のシェフ。「食べ物屋は、一番早く人を幸せに出来る」と、自宅で洋食屋を営む野口芳雄シェフ(51)。

野口さんは大学を中退し、スパゲッティ屋「叫児楼」で修行を始めた。その後、友達同士で会社を立ち上げ、ジャズのライブハウス・映画館など、何件もの店を抱えていたこともある。「当時は忙しかった。だから、家族連れのお客さんがゆっくり出来て、ホッとするような店をやりたい」と現在に至る。

「若い時には戻りたくない。同じ苦労はしたくない。間違って明日死んでも悔やむことはなく、ちゃんと年をとっていきたい」と、蓄えた口髭とあごひげがニッコリ笑う。

今はない雑誌「ふぃえすた・小樽」の小樽・八十円紀行という特集の記者をしていたこともある。80円バスで小樽の色々なところに行って遊んで取材した。生まれ育った小樽が大好きなシェフ。時には雪のない天狗山でスキーを担いで写真を撮ったこともあるという。

同店のおすすめは日替わりランチ。890円(税込)のピラフ・ピザ・スパゲティ。どれもこれも道内産の材料を使用しており、シェフの愛情とこだわりがたっぷりと注がれている。

「やっぱり自分に正直な味を否定されたら仕方ないと思う。人に合わせることをやると、自分が壊れてしまう、小さな店だから言えるわがままもある」と自分の味にこだわりを見せ、毎日腕をふるう。テレビにも取り上げられる有名店で、その日採れたてのバジルなど生きた食材を使い、最高の料理で客をもてなす、小樽花園のこじんまりとした洋食屋のシェフ。

Cotton Cloth(コットンクロス)

営業時間
平日11:30~14:00、18:00~23:00
日祝12:00~20:00(月曜定休)
小樽市花園4-18-3
0134-27-2959

お店のHP