2008年1月のベストマスター
珈琲工房

沖野 正則マスター

 住ノ江の神仏湯の並びにある「珈琲工房」のマスター。

 店の扉を開くと、珈琲の香りが身体を包み、珈琲党にはたまらない空間とゆったりとした時間が広がる。樽っ子のマスターは、長橋小、末広中、小樽工業高を出て、FAXや無線の技術職として、札幌駅前の読売新聞社に勤める。

 この札幌で、その後の人生を決定付ける珈琲との出会いを経験。19才の頃で、その頃は珈琲を飲まなかったが、たまたま入った珈琲店で、珈琲に開眼。その運命的出会いを感じ、自ら求めて珈琲の道に進むことになったと言う。

 小樽の静屋通りにあった珈琲店で9年間の修業を重ねた後、現在地に「珈琲工房」を開店。今春で満20周年を迎える。店には、ドイツ製の焙煎器が据えられ、閉店から深夜まで、この釜につきっきりで、13種類の豆と格闘する。

 豆を煎るには、他所に気が行かないように集中力を高めた態勢を取らないと、うまく焼けないという。焙煎した3種類のブレンドコーヒーやウインナコーヒーがお勧めだ。

 珈琲を飲みながらの客との珈琲談義は尽きることがない。豆の宅配にも力を入れ、新鮮な香りと味を届けている。

 マザー・テレサを尊敬するクリスチャンでもあり、「ここまで来れたのは、神のおかげでありがたい」と感謝の心を忘れない。珈琲道一筋、今年で50歳の働き盛りの珈琲マスター。

珈琲工房

小樽市住ノ江1‐5‐2
営業時間:10:00~19:00
定休日:第一日曜日
0134‐23‐1633(兼FAX)