2008年10月のベストマスター
dal corpo(ダル・コルポ)

浅田 修久マスター

 稲穂1丁目交差点近くの国道5号線沿いにある「dal corpo(ダル・コルポ)」のシェフ(36)。家庭用ガスコンロで作る本格パスタがウリ。

 高卒後に就職した会社を約1年で辞めて、旧丸井今井の裏路地にあったバーで、バーテンダー修行。そして、バーテンダーから厨房スタッフになったことが、料理の世界に入るきっかけとなった。

 その後、イタリア料理店をオープンした友人のもとで、料理修行することに。最初は、手取り足取りで親切に教わった。「師匠が優しかったのでついつい調子に乗ってしまった。パスタの奥深さを知らないで、簡単に出来るなとなめていたことが、地獄の始まりだった」と、優しさから一転、約2年間無視され続けたという。

 修業の場を札幌に移し3年半。この間、師匠との仲は戻り、「色々相談に乗ってくれて、いまは普通に話せる」と苦笑いする。

 師匠の妹さんが店を始めるので、一緒にやらないかと誘われた。「本当はもっと修行しなきゃいけないのだけれど、また調子に乗ってしまって」

 1999(平成11)年、「dal corpo(ダル・コルポ)」を27歳でオープンした。小さな店には、小さな家庭用のガスコンロしかない。しかし、当たり前のことだけど、ちゃんと美味しいものを出すのにこだわる。こだわったパスタや、自家製のパン・デザート、ノンアルコールワインジュースが人気だ。

 「料理の基本的なところは、色々な店で修行して学んだ。応用が身に付いたのは店を始めてから。パスタの奥深さは、今でも研究している。なめてやったら大変なことになるのは経験した。麺のゆでかげんやソースのからめ方など、常に美味しさをつきつめている」

 5年前からは、ダル・コルポ青少年研究所野球部を仲間と客とで結成。「ストレスを発散させるのは汗を流すこと。今は18人くらい選手がいるが、ほとんどみんなが野球未経験者」と、雪が降るまで子供のように野球に夢中になる。

 野球部の坊主頭で、白い歯を見せて笑うマスター。

dal corpo(ダル・コルポ)

小樽市稲穂1-9-4
営業時間:ランチ10:00~15:00
ディナー18:00~22:00
定休日:月曜日