2009年4月のベストマスター
洋食台処 なまらや

荒井 正輝マスター

 国道5号線から花園グリーンロードを海側に進むと、“パスタを食べる目つきの悪い猫の看板”が見えてくる。暖簾はなく、妻でイラストレーターの英子さんがデザインした猫が、客を迎える。

 昨年10月にオープンした洋食レストラン「なまらや」のマスター(39)。パスタや燻製料理などがおすすめだという。

 マスターは、東京都出身だが、大学生の時に旅行で訪れた小樽が大好きになり、ハマッた。夏と冬の休みには、船見坂上にあった宿で働いた。この時に知り合った女性が、今はパートナーとして店を切り盛りする。

 大卒後、システムエンジニアとして勤めたが、4年後に退職して、中国からヨーロッパまでを半年間旅行した。帰国後、また小樽を訪れ、飲食店でアルバイトをしながら、料理修業に励んだ。自分の店を持ちたいと強く思うようになったため、東京に戻り、貸しギャラリーで喫茶店を開いたり、イベントで料理を出したりと経験を積んだ。

 店を出すなら、“絶対に小樽だ”と移住を決め、集合住宅には住みたくないとの思いから、空き家を見つけて、昨年春に、1階を店舗、2階を住居に改装した。北海道に移住した人が北海道を紹介する雑誌「なまら蝦夷」から、店名を“なまらや”とつけた。

 「こっちに引っ越して来て本当に良かった。東京では自分のペースが保てなかったが、北海道ではすごく気分がラク。のんびりやらせてもらっている。今までは短期間の小樽滞在だったので、小樽に1年間住むことがなかった。住んでみると、紅葉がすごくきれいだったり、四季を感じることが出来る」と、ゆったりとした口調で語る。

洋食台処 なまらや

小樽市花園3-6-6
営業時間:12:00~14:00、17:00~22:00
定休日:日曜日・月曜日
0134-61-7930

お店のHP