2009年5月のベストマスター
Cafe 四季物語

岡本 憲知マスター

 9年続けたトラックドライバーを昨年10月に辞めて、今年3月から「Cafe 四季物語」を花園3丁目にオープン。学校給食だった昔懐かしい“揚げパン”を販売し、小樽の名物にしたいと張り切っている。

 小樽出身の34歳。高卒後、“自分の店を持つ”を夢見て、資金集めのために大手運送会社のトラックドライバーに。

 大ファンというプロ野球選手・清原和博の引退(2008年10月)に併せて退職。“自分も新しい道へ”と、今年3月、運送会社で働いて貯めた資金を使って喫茶店をオープンした。

 店名は、高校生の時にすでに決めていた。「小樽は、春夏秋冬をはっきり感じること出来るし、山も海もある一番良い場所だと思う。自分の店では、春夏秋冬を感じることが出来るメニューを提供していきたい」と、“Cafe
四季物語”と名付けた。

 店のメインメニューをと考えた結果、思い立ったのが“揚げパン”だった。

 “揚げパン”は、コッペパンを揚げて砂糖やココアパウダーなどをかけたもので、学校給食のメニューとして知られている。市販のコッペパンを使用すると、揚げる時に油を吸収し過ぎるので、小麦粉などの分量や発酵時間を工夫し、油を吸いにくい自家製パンを開発。

 味は、定番の砂糖やきな粉、ココアのほか、オリジナルのミルクチョコナッツや小倉ホイップなど7種類を用意。「年配の方には懐かしさ、若い人には新しい感覚を味わってもらいたい」

 愛妻・実妹・友人の4人で協力して店を営み、店内販売のほか宅配も行っている。

 「将来は、小樽発の“揚げパン”を名物にすることと、ペンションの経営もやりたい」とニッコリ。

 ハワイを思わせる暖かい南国の雰囲気が広がる店で、昔懐かしい“揚げパン”とともに和やかな時間を提供している。

Cafe 四季物語

小樽市花園3-4-9
営業時間:10:00~19:00
定休日:なし
0134-32-7746