2010年9月のベストマスター
ハンバーガーカフェ Majiru Blanc(マージルブラン)

金森 昭憲マスター

 今年5月、色内大通りのカラオケスリラー前に、ハンバーガーカフェ「MajiruBlanc(マージルブラン)」をオープンしたマスター(32)。

 潮陵高校を卒業して、関西の大学へ進学し、自動車開発の企業へ入社しサラリーマンとなった。「もともと小樽に帰ってきたいという思いがあった。両親と会える距離にいることが親孝行かとも思っていた。それに、小樽の人口が減っており、若い人が札幌や東京に行ってしまい寂しいなとも感じていた」と、昨秋、生まれ育った小樽に戻ってきた。

 「仕事をしながら、転職活動が出来る器用な人間じゃないので、とりあえずノープランで帰ろうと決めた。気持ちを切り替えて自分を追い詰めた方が、良い結果が残せるので、しばらくボーっと何もしないでリラックスし、年明けに将来像を考えようと思った」

 年明けに自分探しをしていたところ、テレビで放送されたパンにクリームチーズを挟んだ商品を見て、アイスクリームを挟んだハンバーガーのアイディアが頭に浮かんだ。高校生の頃にモスバーガーで働いていた経験もあり、浮かんだメニューの試作を始めた。「食べることが好きなので、どんな味になるか食べて改良を続けた」

 完成したメニューは、ハニークリームチーズサンド(400円)。マンゴーソースと4種類のベリーソースを合わせたデザート感覚で食べられるハンバーガー。

 小樽でハンバーガーカフェをオープンしようと店舗を探していたところ、知人の紹介で、夜にバー営業する店舗を昼間だけ借りることになった。

 「この店をオープンしたからといって、小樽が盛り上がるとは考えていないが、細くても長く地元で店を営業して、本州にいる友達や小樽出身者が地元に帰ってきてくれた時に、この店に集まってくれたら嬉しい。そして、小樽にこのハンバーガーを食べたいと言って来てくれたら、その人たちが観光に回って、買い物をしてくれれば、少し経済も良くなるかなぁ」と照れ笑い。

 ハニークリームチーズサンドのほか、チーズ&チーズバーガー、ホットサルサバーガーなど5品(600~750円)用意。すべてその日仕込んだ肉を使い、注文を受けてから、一つ一つ丁寧に作る。このため、商品を提供するまでに10分程度の時間がかかる。パンは、市内のベーカリークリハラの特注で、サクッとした食感がウリだ。

 「一人で営業している分、人件費がかからないので、頑張れば安く商品を提供出来る。小樽の人みんなに食べてもらえるように工夫している」と笑みを浮かべる。

ハンバーガーカフェ Majiru Blanc(マージルブラン)

小樽市色内2-10-23
090-3946-9757
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休