2012年1月のベストマスター
オステリア il Piatto Nuovo
三輪 信平マスター
多くの寿司店が軒を並べる小樽寿司屋通りを下った、妙見川沿いにあるイタリア料理店「ぴあっと」のオーナーシェフ。
高校卒業後に横須賀の海上自衛隊に入り、船の上で、世界16カ国を周りながら、4年間料理の腕を磨いた経歴の持ち主。後に陸に上がって、札幌グランドホテルで8年間の修業。その後、堺町にあった北一硝子経営の「マルコポーロ」に入り、料理長に。同店が閉店したため、独立することにして、妙見川沿いの東雲町2に、オステリア「il
Piatto Nuovo」を開店して、すでに1年半が過ぎた。
三輪マスターの腕と味を知っている客で、連日賑わいを見せている。イケメンマスターが腕を振るうとあって、女性客からの人気が高い。
50歳の脂が乗った男盛りのマスターは、全日本司厨士協会・北海道地方本部小樽支部の支部長を務めており、小樽・後志の料理人を束ねるリーダー格的存在でもある。毎年、後志の食のフェスタを開催し、地産地消に取り組み、小樽・後志の料理人の腕の冴えを示している。
最近では、店をアルバイトで手伝ってくれる長女に注ぐ目線の柔らかさでは、時折、父親の顔を見せる。3人の子供に囲まれれた家族の支えが、マスターの日々の営みを支えている。敬虔なクリスチャンでもある。
「クリスチャンが、クリスマスに店を開けて商売しているなんていけないな」と呟きながら、日々フライパンを振るう、2012年に大きな期待がかかる小樽のマスター。