2014年2月のベストマスター
ダンススクール・セントラル

山田 健市マスター

 都通り商店街アラカワビル2階「ダンススクール・セントラル」を経営する山田健市さん(61)は、小樽生まれで、同スクールの指導者でもある。

 ダンスを始めたのは、キングオブキングに勤務していた頃、専門家にダンスを学ぶよう上司に言われ、仕方なくダンススクールのドアを叩いたのがきっかけ。

 それまで、興味のあることを独学で身に付けてきたけれど、独学では通用しないダンスに出会い、カルチャーショックを受けた。専門家の指導がなければ気付かない自分の行動を発見したことでダンスにハマり、競技選手としては遅い33歳のスタートで、ブランクを埋めようと、朝練・夜練の日々を重ね、競技会に出場し続けた。

 アマチュア時代は最上位の部門A級までランクを上げ、その後プロ資格を取った。1995(平成7)年に、以前はビリヤード場だった現在の場所に、文部省所管財団法人日本ボールルームダンス連盟認定登録のダンススクールを開校した。現在、小樽では4軒ある認定スクールのひとつだ。

 社交ダンスの範囲には、マンボやジルバやブルースなどのパーティーダンスの他に競技ダンスがある。競技ダンスは、男女がペアとなり、モダン(スタンダード5種)とラテンアメリカン(5種)、最近注目のセグエ(フリースタイル)の各種目で、技量や優雅さなどを競うハードなアスリートの世界。「認知度は低いけれどコアなファンの多いニッチなスポーツです。競技ダンスの選手として活動していられる選手生命は、ハードであるが故に短いものだ」と話す。

 同教室の生徒の中には、山田さんの個人レッスンを中心に、15年以上続けているベテランも多い。個人レッスンという基本の指導方法が同スクールの醍醐味でもある。

 「習い始めの頃、アマチュア指導者から教わったタンゴの2歩が何度やってもできなくて、悔しい思いをした。仕方なく行かされた中畑ダンススクールの中畑祥子先生に指導を受け、あっと言う間に克服できた。その勢いを駆って、わずか7ヵ月後のクリスマスパーティで、タンゴのデモンストレーションをした。その師事を仰いだ中畑教室も昨年末に閉校したので、2月23日に予定しているセントラル教室のパーティーで、28年ぶりのパートナーをお願いし、タンゴを披露しようと企画している」と話した。

 山田さんは、「体力・精神力・自分を磨く手段として、社交ダンスはとっても有用です。まじめに取り組むものでしょうが、入り口の敷居は低いです。奥は深いですけどね。是非一度、見学に来てみてください」とPRした。

ダンススクール・セントラル

小樽市稲穂2-15-10アラカワビル2階
電話:0134-33-1790
開校時間:10:00~22:00
定休日:日曜日
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