2014年4月のベストマスター
ラーメン利久亭

本多 利光マスター

 堺町通りに店舗を構える「ラーメン利久亭(りきゅうてい)」の店主、本多利光さんは、神奈川県出身の66歳。店舗の2階が住宅で、堺町通り商店街の住人でもある。

 横浜で15年間、ラーメン職人として修行に励んでいたが、小樽市内で寿司屋を営む弟の勧めもあり、16年前に小樽に移住。神奈川にある実家の寿司屋を手伝っていた時期もあり、現在の場所に寿司屋をオープンさせた。当時は、堺町通りも観光客が多く、商売繁盛を期待していたが、次第に景気も悪くなり、それならば15年も修行したラーメンで勝負に出ようと、6年前に店名も「ラーメン利久亭」に改め、ラーメン店として生まれ変わった。

 店名は、横浜で修行した店主と相談し、和風の名前が良いと思い、自分の名前から1字をとり、「利久亭」と名付けた。

 横浜では、広東料理店で修行し、あさっり系のラーメンが人気だった。本多さんもあっさり系のラーメンが好みで、特徴は、豚ガラと鶏ガラでスープを取り、丁寧に仕込むあっさり系のラーメン。チャーシューも自家製。

 仕入れから仕込み、調理、接客と店全般の仕事をこなす。奥さんも店を手伝い、夫婦の息もぴったりで仕事もスムーズに進む。

 おススメは、特製利久麺700円。修行した店主と一緒に考えたラーメンで、塩味をベースに、野菜ときくらげ、ラーメンにはあまり見かけない溶き卵を入れ、辛味を効かせた珍しいラーメン。こってり系が多い北海道のラーメン界だが、この店自慢の人気ラーメンとなっている。

 お客さんのほとんどが観光客で、外国人が多いことから、タイ語・中国・英語のメニューも制作し、外国人観光客が困らないように対応している。

 辛いことはと尋ねると、「特にないが、雪かきが大変」と答えてはいたが、16年も住んでいるので、小樽の環境や「手袋をはく」「ゴミを投げる」などの表現にも慣れているという。

 休日には温泉めぐりをして、リフレッシュしている。ニセコなどの温泉へ出かけるのが楽しみのひとつ。

 本多さんは、「料理をするのも食べるのも好き。これからも1杯1杯丁寧に作っていきたい。あっさり系のラーメンの良い所は、味が良く分かる所。材料の良さも分かる。あっさり系のラーメンが好きな方には是非、一度味わっていただきたい。堺町通りへも市民に足を運んでもらいたい」とPRした。

ラーメン利久亭

小樽市堺町2-11
電話・FAX:0134-29-0082
営業時間:11:30~19:00
定休日:火曜日