鈴木 恵祐マスター
龍宮神社隣の「麺処 龍仁(たつじん)」を前経営者から引き継ぎ、2013年12月から、鈴木恵祐さん(38)が店主を務めている。
店主となったきっかけは、前経営会社からの誘いと建物を所有する龍宮神社(稲穂3)の本間公祐宮司の力添えがあり、兼ねてから念願だった店を持つこととなり、40歳前に夢を実現させ、新たな一歩を歩み始めた。
鈴木さんは、埼玉県生まれの埼玉育ち。この業界に入るきっかけとなったのは、高校生の頃、ラーメン店でアルバイトをし、卒業後、社員となり、8年間の修行を兼ねて勤務。その後、来樽し、市内ラーメン店に勤務。さらに腕を磨いた。
鈴木さんは、毎朝7:00に出勤し、仕入れから仕込み・接客・掃除まで、なんでもこなす。いつも笑顔で接客上手な妻の美雪さんと、二人三脚で店を切り盛りしている。
塩・醤油・味噌の定番はもちろんだが、おすすめメニューは、店主オリジナル期間限定の「濃厚鶏白湯らーめん」。1月前から提供し人気となっている。口あたりが濃厚でとろみがあり、後味がすっきりした鶏のスープが自慢だという。
また、経験を活かして研究に研究を重ね、スープに9時間もかけて仕込むというこだわりようで、絶対に妥協はしない。自分でも食べたくなるような物を常に考え、新しいメニューも開発中。
土・日・祝日を含む毎日11:00から14:00まで、ランチとして、好きなラーメンとセットで半チャーハンやギョウザ・チャーマヨごはんが、各180円で食べられる。
辛いことは?と尋ねると、“冬の雪投げ!”と即答。鈴木さんは、小樽へ来て13年経つが、雪かきが苦手。天気予報を見ては、がっかりしてしまったことが多々あった。
逆に、お客さんに「美味しかった。また来るね!」と言われた時は、努力と苦労が報われ、喜びを感じる瞬間だという。
建物は石造りで築80年の趣のある店内。しかしながら、1階が厨房で、客席が2階となるため、階段を上らなければならないが、お年寄りが一生懸命に階段を上り、ラーメンを食べに来てくれるそうだ。一方、おひとり様の女性客でも、くつろげるのが利点となっている。
今後の夢は、もっと地元の人に店を知ってもらい賑わいたいという。
鈴木さんは、「妻と2人で切り盛りし、アットホームな雰囲気。買い物帰りの女性客など、おひとりでも気軽に立ち寄ってもらいたい」とPRした。