2015年2月のベストマスター
小樽 福鮨
木村 健太マスター
堺町通りのど真ん中に店舗「福鮨」を構える代表の木村健太さん(38)は、苫小牧出身で、気風の良い職人気質が滲み出る男前のマスター。
家業が寿司屋だったこともあり、寿司を握る父親の姿を見て育ち、いつか父親を超える寿司職人になりたいと、寿司の本場である小樽を修行先に選び、寿司の名店・日本橋(稲穂1)に勤務。小樽に住んで20年が経つ。
日本橋の支店として営業していた「福鮨」の店長として長年勤務していたが、女将の厚意で、2014年6月から受け継ぎ、独立し代表となった。
店内は、カウンターとテーブル席・座敷などで、収容人数は約70名。20名の従業員が働く大所帯の中、木村さんの仕事は、仕入れから営業・接客・寿司を握るまで、すべての業務をこなしている。
「国内外の観光客が賑わう堺町通りのど真ん中で、寿司店を営むことが出来てとてもありがたい。恥じないように、新鮮かつ旬のネタで自慢の寿司を握るよう心がけ、自信をもって仕事をしていきたい」という。
苫小牧の友人が、小樽へ観光に来た時に訪ねてくれた時は、とても嬉しいそうだ。ここ小樽で、2人の子どもの成長を楽しみながら暮らしていきたいと、優しい表情で話した。
そんな職人気質の木村さんにも、辞めたくなった時もあった。その挫折を乗り越えこそ今があり、周りの人に助けられていると、日々感謝の気持ちを忘れない。
木村さんは、「アットホームでくつろげる店を目指し、会話を楽しみながら小樽の寿司を味わってもらいたい」とPRした。