廣瀬 惣太マスター
旧手宮線沿いに2016(平成28)年1月10日にオープンした「BARクロクマ」の店主・廣瀬惣太さん(28)は、小樽生まれではあるが、東京から戻って3年目の樽っ子ビギナー。BARを渡り歩いていた訳でもなく飲食業は初心者。実は酒に大変弱い。
祖父の持ち物件に空きができ、木造りで雰囲気の良さが気に入り、駐車場もないことから、酒が飲める店にしようとBARを考えた。繁華街から離れていて静かなところも希望通り。
BARと言っても気取りがなく、居酒屋のように気軽に入れるような店。父でシロクマ食堂(色内3)店主が名付けた、姉妹店のような店名に。
ジャパニーズウイスキーを中心に、ウイスキーを200種類以上用意。マッサンでウイスキーが注目され、世界的に評価された今流行りの小さな蒸留所のクラフトウイスキーを提供している。
世界で高い評価を受ける、埼玉県秩父蒸留所のイチローズモルトは8種類を用意。1本15,000円が発売当日にネットで50,000円になるようなプレミアムウイスキーを、手頃な価格で提供できるよう努力している。
他にも、父がコレクションしていたものを参考に、ビール樽で熟成させたウイスキーなどの珍しいものも。父はいつまでも師匠だ。
観光客と地元の客が半々で、知らない地元の話が聞けて楽しい。せっかく訪れてくれた人との出会いを大切にしようと、定休日を定めず営業。仕事が楽しいと話す。
シロクマの常連さんが、何も知らずに来店し、話しているうちに息子だと分かり、びっくりする人も多い。
酒だけではないメニューにも力を入れていて、生肉から味付けし干してスモークした「スモークジャーキー」は、実は自分が食べたい味にしたくて作った。テイクアウトもでき、ほかのBARから頼まれることもある。そのほか、燻製カレー、燻製ベーコン入りチャーハンやパスタも。
今後はランチも計画中で、食事でも評価されたいと、常に向上心を持ち仕事に励んでいる。
常連さんはもちろん、新規のお客さんも大歓迎。店主トークは年令・性別を問わずに楽しませてくれる。猫の“社長”もお待ちしてます!