2017年5月のベストマスター
和バルTAKU

菊地 拓也マスター

 2017(平成29)4月7日にオープンしたおたる屋台村ろまん横丁(稲穂1)で、「和バルTAKU」のオーナー菊地拓也さん(31)は、自分の店を持つ夢を実現させ、毎日全力で店頭に立つ。

 菊地さんは、小樽生まれの小樽育ち。稲穂にある「お箸ダイニングこうじ」に勤めて11年。独立の夢を描きながら和食の修行を重ね、店主の片腕として店を支えてきた。レンガ横丁2号店の話を聞き、良いタイミングかと思い独立を決断した。

 店名の「和バルTAKU」は、和食の経験を活かした“和”、気軽に食べて飲んで楽しめる意味から“バル”、自分の名前”TAKU”を付けた。

 ほぼ1人で仕込みから調理・接客までを担当。天ぷらと串揚げを1本単位から注文でき、好きな串揚げや天ぷらを“ちょこっと”食べても、“がっつり”食べても良し。お奨めは、ステーキ用熟成牛肩ロース肉の串揚げ。とても柔らかくて美味しい。串も天ぷらも200円~300円とリーズナブル。

 一品料理や通しにも力を入れている。道産アスパラやたらの芽など、季節に合わせた新鮮な食材を使ったものや、十勝大豆から丹精込めて作った豆腐にふき味噌を添えて、春を意識した一品に仕上げた。オープンからわずかの期間で、すでに手作り豆腐が気に入って通う人も現れた。

 2度づけ厳禁の大阪での食べ方を、小樽でも広めたいと、串揚げは自家製ソースに1度だけつけて食べてもらいたいという。

 目指すは、「常連さんが来る和やかな雰囲気の店」と語り、「みんなから愛される人間になりたい」と話す。

 カウンターに立つ菊地マスターは、お客さんとの距離も近く会話も弾み、「美味しい」と笑顔で言ってもらえることが一番嬉しいと話す。

 「毎日仕事をしていて楽しい。一度、来店して食べてもらいたい。何本でも食べられる工夫をした串揚げをお召し上がりください」とPRした。

和バルTAKU

小樽市稲穂1-3-9 おたる屋台村ろまん横丁
電話:080-4048-4411
営業時間:17:00~L.O23:30
定休日:日曜日
カウンター7席