2017年8月のベストマスター
牡蠣と肴、旨い飯 KOI-CHAN
小伊勢 凌太マスター
個性的な店が集まる小樽ろまん横丁内の一番奥に店を構える、牡蠣と肴、旨い飯「KOI-CHAN」の店主・小伊勢凌太さん(25)は、小樽出身で地元若手店主のひとり。
高校卒業後、札幌の調理専門学校で学び、帯広の菓子店に勤めるが、地元・小樽に戻り、人生初の店を構え、4月7日のオープンから4ヶ月、日々奮闘してきた。
“こいちゃん”と昔から呼ばれてきたあだ名を店名にし、「KOI-CHAN」とした。
メインは厚岸の牡蠣で、バケツのような鍋で提供する「カキバケツ」がお奨め。酒蒸しの牡蠣5個か、牡蠣3個とホタテ1個とハマグリ1個のどちらかが選べる。バケツに入れたのは、これまでの小樽にない豪快な出し方で、お客さんに楽しんでもらおうと。
牡蠣フライや牡蠣の冷製アヒージョのほか、牡蠣の塩辛は珍しいと人気があり、クラッカーに塗って食べる牡蠣ペーストなど、牡蠣メニューが並ぶ。
押し寿司やいなり寿司など飯物をカウンターに並べて食欲をそそり、お酒を楽しみながら、胃袋を満たしてくれる。
週末はアルバイトを頼むこともあるが、ほとんど1人で、仕入から調理・接客・洗物・メニューの発案などをこなしている。
初めてのことも多く、戸惑うこともあったが、久しく会っていない小中高の同級生が、「こいちゃん」の店名で尋ねて来て、再会に盛り上がる。
「新しいことにチャレンジしたい」と、キラキラした目で話すマスターは、牡蠣の燻製も始め、お客さんに喜んでもらい、自信に繋がっている。
「地元のお客さんや観光客まで、楽しんでもらえるような店を作りたい」とPRした。