2018年1月のベストマスター
寿しなかむら
中村 美喜雄マスター
小樽寿司屋通りに今年4月1日に、「寿しなかむら」をオープンさせた店主・中村美喜雄さん(52)は、生粋の小樽っ子。
おたる政寿司の先代は祖母の兄で、父も寿司屋を営み、小さい頃から寿司職人の父の背中を見て育った。自然と自分も寿司職人の道へ進み、この道28年。おたる政寿司本店には14年間勤めていた。
1年の休職期間中に、「そろそろ仕事を」の声がかかり、寿司屋がひしめき合う寿司屋通りに店を構えた。人生初の店主として、新たなスタートを切った。
毎朝、自分で店を開け、自分の目で確かめて仕入れた新鮮なネタを取り揃え、目の前で握る。お客さんに満足してもらいたいと、目が行き届くように8つのカウンター席だけ。握りたての極上寿司を堪能できる。
カウンターだけだが、小さなお子様連れも大歓迎で、気軽に来店してもらえればという。
この時期のお奨めは、たち・ニシン・八角を刺身や寿司で。職人の技が光る。常連さんから「こだわってるね!」と言われるが、あまり意識したことがなく、ただ余計なことはせず、素材重視で仕事に取り組んでいるという。
父のお客さんだった人とも長年の付き合いがあり、子供の頃から来ていた人が親になり、今度は自分が子を連れて来店したり、「感慨深く、これまで続けてきた意味があったと感じる瞬間」でもあるそうだ。
「刺身や寿司を中心に提供。気軽にいらしてください」と言葉少なげにPRした。
趣味は釣り。プライベートでも魚と繋がっている、笑顔が優しい中村さんの握る寿司を食べに行ってみよう!