2018年10月のベストマスター
KIM GLASS DESIGN

木村 直樹マスター

祝津の海に面し、最高のロケーションに恵まれた工房「KIM GLASS DESIGN」代表の木村直樹さん(33)は、北見市留辺蕊出身のガラスアーティストで、この道14年。モチーフや作風は年々変化し、日々、目標に向かって努力を惜しまない。

吹きガラスの中でも、型を使わずに成形していく宙吹きガラス技法で、生活雑貨から飲食店の器や照明器具、芸術性溢れるオブジェなど多種多様な作品を発表している。

19歳の頃、インターネットにアップされていた親方の作品に魅せられ、小樽に移住して堺町の工房で修行したのが始まり。厳しい世界ではあるが、親方を尊敬し作品をつくれるようになりたい思いで、頑張ってきた。

行き詰まって辞めようと思った時、アートクリエイトの社長から、「辞めずに、(今の)工房で独立してスタートしては?」と勧められ、プライベートも含めて気にかけてくれた社長の熱い思いで、2011(平成23)年2月に開業した。

最近は、乳白色の色ガラスを使った作品づくりを構想している。白色同士の組み合わせなどを考えるのも楽しく、近いうちに形にしたいと意気込む。

商品だけではなく、作品としてガラスを発表する機会となる小樽がらす市や、小樽ゆき物語のJR小樽駅ギャラリー、小樽市文化祭の小樽硝子展などに積極的に参加し、全国規模の公募展などにも力を入れている。

吹きガラス体験は口コミのみで集客。リピーターが増えるよう、4名のスタッフ共々が、全力で楽しい時間を提供しようと実施。

関わるすべてに、公平に全力で取り組むのが木村流の生き方でもあり、「小樽のガラスには歴史もあり、最初の工房スタイルを確立したグラススタジオもあり、もっと小樽でガラスを作りたい人や販売したい人を増やし、そのためにも自身が活動の幅を広げ、小樽ガラスのフラッグシップ(情報発信基地)となるような活動をしていきたい。地域での活動にも力を入れたい」と語る。

人生の伴侶にも恵まれ、4年前に結婚。修行時代の木村さんを知る妻・美雪さん(34)は、20歳の頃、青森から小樽に移住して、ガラス関係会社に就職。アクセサリー作家として、硬質ガラスとして代表的なホウケイ酸ガラスを使ったアクセサリーのみを制作し、同工房と小樽がらす市で販売。夫婦揃ってガラスに関わる仕事に取り組んでいる。

KIM GLASS DESIGN

住所:小樽市祝津3-8
電話:0134-61-1213
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休

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