2019年9月のベストマスター
串焼大将花園店

佐々木 健二マスター

 浮世通りにある「串焼大将花園店」のオーナー・佐々木健二さん(42)は、小樽出身で、小樽・札幌に串焼店舗等を展開する株式会社北海道テイストの代表取締役。(写真右奥が佐々木氏)

 旅行会社に勤務していた頃、山梨県の名店「串焼大将」の社長に、ニュージーランドを案内したのをきっかけに、ニュージーランド店立ち上げにも携わり、昼は旅行会社で、夜は串焼店を手伝い、店はニュージーランドで人気店となった。

 ニュージーランドで5年、オーストラリアで1年間を過ごし、自身も脱サラして店を持ちたいと、社長からノウハウを教わり、暖簾わけもしてもらい帰国。異国で、小樽を離れてこそ分かる小樽の良さを実感したという。

 父が営む塩谷の鮮魚店の横で、テイクアウト専門の串焼大将をオープンさせた。初日の売上は600円、苦いスタートとなったが、その後人気が出て、現在も塩谷で13年、2015(平成25)年6月に花園でオープンし5年目となる。

 おススメの串焼は、師匠直伝の秘伝のタレを使った大ぶりの豚串。実家の鮮魚店から直送の刺身は、売り切れるほどの人気。海老やつぶ、たこなどの魚介系串も。佐々木さんの好きなソフトクリームも提供。

 蟹漁をしている先輩直送のベニズワイガニの足を、1kg入りの蟹バケツにして1,500円で提供。ベニズワイガニが食べられるのは市内でも少なく、直送だからできる安値。昨年の11月から市民のためにと始めた太っ腹なメニュー。禁猟期と時化以外は提供できるそうだ。

 バーボンと黒糖の優しい甘味のご当地ハイボール「小樽セピアハイボール」提供店の先がけとなる。

 常連の夫婦が暫くぶりにご主人1人で来店。奥さんが亡くなられ、入院する前に最後に食べたいと、ここで食事をした話を聞いてもらい泣きし、亡き奥さんの分も席を作りお絞りとドリンクを出したと、エピソードを語ったマスター。

 経営理念にある、「自分だけの幸せではなく、スタッフも幸せになれるよう努力すること」を常に心がけている。

 今後は、2名の正社員を中心に、50店舗開店が目標。みんなが幸せになれば、自分も幸せになれる精神が常にある。

 佐々木さんは、「この店の一番は、スタッフに自信があること。ぜひ会いに来てください」とアピールした。

串焼大将花園店

串焼大将花園店
小樽市花園3-10-14
電話:0134-23-4411
営業時間:17:00~23:00(L.O22:30)
定休日:なし