消えた“マイカル小樽”が“ウイングベイ小樽”に! 


wing.jpg 市内築港にある巨大複合施設の“マイカル小樽”が、看板を下ろし、新たに“ウイングベイ小樽”として、21日(金)から再スタートを切った。
 21日から、“マイカル小樽”から“ウイングベイ小樽”へ変わったことで、ついに小樽の街で親しまれたマイカルの語が、この商業施設のすべてから消え去ることになった。
 巨大複合施設商業施設として、市内築港の貨物ヤード跡地に進出した「マイカルタウン」は、1999年3月にオープン。マイカル本社(大阪)は、総工費600億円をかけ、全国最大規模の「マイカルタウン」として、華々しくオープンした。
 しかし、2001年9月にマイカルグループは、1兆7,428億円という巨額負債を抱え、民事再生法を申請し、破たんした。このため、マイカル小樽を運営する小樽ベイシティ開発(OBC)も、同じく民事再生法を申請、巨額の負債にあえいでいた。この破たんで、筆頭債権者となっていた日本政策投資銀行は、2003年3月に債権額210億円の90%を放棄し、ポスフールに10億円台という破格値で譲渡した。譲渡内容は、運営会社の小樽ベイシティ開発(OBC)が約130億円、小樽ヒルトンの約40億円、マイカル小樽エネルギー供給の40億円。このうち政策銀行は、190億円の債権を放棄した。
 巨額の債権のほとんどが実質チャラになったことで、マイカル小樽の運営は身軽になった。このため、再スタートにあたり、マイカル小樽の名を棄て“ウイングベイ小樽”として、21日から大看板を屋上に掲げ、新たなスタートとなった。しかし、今後の運営次第では、その先行きにまだまだ不安を残しており、今後の動向が注目される。