守られた旧手宮線の「ハマナス」や「山ブドウ」!

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horiuti.jpg 今年3月に小樽市が購入した旧手宮線で、7月に沿線の草刈が進められていたが、自生する「ハマナスや山ブドウを助けてください!!!」との訴えが市にも届き、伐採されずに保護されることになった。
 小樽市は、3月に駅前中央通りから旧交通記念館まで延長1,160m・15,200平米の旧手宮線跡地を購入し、JR北海道に委託して周囲の草刈を進めていた。
 ところが、旧日本郵船(色内)裏の手宮線跡地には、ススキやハナマス、山ブドウが自生している。秋の十五夜には、線路沿いに生えるススキを前景に、旧日本郵船の建物の上に輝く満月を眺められる、絶好のロケーションとして、周囲の住民に知られていた。
 これまで用地の所有者だったJR北海道も、毎年草刈を行っていたが、ハマナスや山ブドウは残してきていた。しかし、所有者が市に移転したと同時に、小樽市は「ハマナスや山ブドウは雑草と思っている。維持管理においても危険がある」(建設部まちづくり推進室)と、JR北海道に無料で委託して周囲全部の草花を伐採することにしていた。
horiuti1.jpg 今回、この花や木が市の手で伐採されることを知った、動物愛護団体「We Love Animals」の堀内奎井子さん(53)は、「助けてください!!!この場所で何十年も生きてきました。これからも市民の皆さんと共に生きたいのです。私達、花や木は、言葉で訴える事が出来ません。どうか、皆さん助けてください」と書いた紙の看板を21枚立てかけ、保護を呼びかけた。
 この結果、小樽市も「ハマナスと山ブドウを残す」ことに方針を転換し、堀内さんに看板の撤去を求め、市の建設部・まちづくり推進室は、7月26日(木)に同看板を撤去した。
 財政難の小樽市は、旧手宮線用地を新たに取得したものの、まだその活用方法が決まっておらず、「今後2、3年かけて検討していく」ことにしている。約120年もの長い歴史を持ち、北海道鉄道の発祥の地として知られている旧手宮線沿線の、ささやかな自然を守る姿勢こそが、自然環境保護の上からも必要とされている時代になっている。
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