小樽公園こどもの国一部利用再開!子供の歓声響く! 

childland.jpg 小樽市が進める小樽公園整備基本計画の2007(平成19)年度分の工事が9月末に完了し、10月5日(金)から、公園の一部が利用可能になった。久々に保育所などの園児たちの大きな歓声が、小樽公園に響き渡った。



 小樽公園整備基本計画は、“うるおいとにぎわいのある空間の創出”、“高齢者・児童・障害者などに配慮した公園”、“安全で安心して利用できる公園”、“景観や雰囲気・歴史的・文化的素材などを生かした空間の形成”の4つの目標をかかげてはいるが、実質的には市の財政難からの経費削減を図る縮小計画となっている。
 再整備の対象区域は、小樽公園約23.5haのうち、総合体育館・公園グラウンド・桜ヶ丘球場・顕誠塔・市民会館・公会堂・弓道場・図書館の敷地を除く約14.5haとなっている。2007(平成19)年度から7年間で、こどもの国や見晴台の再生、花の名所づくり、バリアフリー化、駐車場適正配置などの整備を予定しており、概算で約2億円を見込んでいる。
 2007(平成19)年度は、約4,900万円かけて、昨年閉鎖したこどもの国ゾーンの整備を行った。コーヒーカップや観覧車などの動力遊具は、昨年、すでに1,320万円かけて撤去しており、今年度は、電気代などの負担がかからない滑り台やトンネル、迷路などの節約型の遊戯施設を設置した。同区域には、国際ソロプチミスト小樽や国際ソロプチミストマリン小樽から寄贈されたベンチ2基・防犯灯2基・遊具のターザンロープ1基が設けられ、小樽ライオンズクラブが寄贈した、ツツジ約300本が整備された散策路「くろふねつつじの小径」もある。

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 整備の進行で、一部の利用が可能となり、小樽市では、5日(金)10:30から、共用開始及び贈呈式を園内で行った。日本赤十字社小樽保育所の園児40人が参加し、山田勝麿市長は、「今年と来年の2ヵ年で遊具を設置します。楽しく元気に遊んでください」と呼びかけていた。園児2人と寄贈した2奉仕団体と山田市長がテープカットを行い、子供たちは、一斉に遊具の方へ駆け出し、大きな歓声を上げながら遊んでいた。
 小樽市では、2008(平成20)年度に、こどもの国の動物園だった場所の整備を行うことにしている。約2,000万円〜3,000万円の予算を見込んでおり、子供が自由に遊べる空間を作り、2歳児や3歳児でも安全に遊べる遊具の設置を検討している。
 しかし、2009(平成21)年度以降の整備計画は、「予算的な問題で、再来年からの工事は不透明」(市建設部)とし、市の財政難のあおりを受け、計画通り進まないことが、5日(金)に明らかになった。ここにも疲弊する市の財政問題が露呈している。とりあえずは、財政難で維持出来ない動力遊具を取り壊し、約4,900万円かけて維持に負担の少ない遊具を設置し、こどもの国に長年住み続けた高齢の動物たちが追いやられた、こどもの国の整備を行うことにしている。
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 小樽公園再整備基本計画の概要