消える銀行建築、北のウォール街の旧勧業銀行を解体

 北のウォール街と呼ばれた色内大通りにある旧勧業銀行(現マガジン928・色内1)が、解体工事中だ。
 この銀行建築は、北のウォール街を代表する北海道拓殖銀行小樽支店と三井銀行小樽支店の間に挟まれて建つ。鉄筋コンクリート造・2階建(703.37平米)で、築後50年以上経過している。
 この地域には、かつて日本銀行小樽支店や三菱銀行小樽支店、越中屋ホテルなど数々の市指定歴史建造物が建ち並んでおり、現在でも多くの観光客が訪れている。
 この観光名所のひとつにある旧勧業銀行の建物が、1月10日(木)から解体されている。色内大通りに面した玄関口は白い防護ネットで覆われているが、建物裏は、薄い緑のネットで囲まれているだけで、小樽運河からもこの工事状況が覗ける。
 市では、「解体作業の申請は来ているが、その後の建築確認などは来ていない」。解体業者は、「更地にするだけで、その後のことは分からない」と話している。