ワモンアザラシの赤ちゃん誕生、おたる水族館 

wamon.jpg 冬期休業中のおたる水族館(祝津3)で、2月18日の夕方16:00、ワモンアザラシの赤ちゃんが産声を上げた。



 ワモンアザラシの赤ちゃんは、メスで、、体長47cm、体重3.6kg。アイヌ語の『海の汐の流れ』の意味を持つ言葉から、ルルと名づけられた。父親・ワモブー(推定27)、母親・ワモミ(推定11)。
 同館では、2004(平成16)年に、世界で初めて、飼育下のワモンアザラシの繁殖に成功。今回で、3頭目となる。現在、オス2頭・メス3頭が飼育されている。
 ワモンアザラシは、ネコ目アザラシ科ゴマフアザラシ属の海棲哺乳類で、最も小型のアザラシとして知られている。北極圏に広く分布し、日本では北海道の日本海側からオホーツク海側に分布する。ワモンアザラシの生態はあまり知られておらず、他の水族館で、オス・メスを複数飼育しているところは少ないという。
 漢字の「輪紋海豹(ワモンアザラシ)」の通り、灰色の背中側に灰褐色や黒色の斑紋があるが、新生児は純白の産毛に包まれている。
 生まれたばかりのルルは、飼育下のアザラシでは珍しく、海獣公園に積もった雪に穴を掘って、そこで身を隠しながらすくすく成長している。同館飼育員によると、「自然界ではあることだが、飼育下でこのようなことは全国初、世界初なのではないか」 と驚いている。
 ルルは、小さな物音にすぐ反応して、自ら掘った雪の穴から、キョロキョロと産毛に包まれた可愛らしい姿を覗かせる。クリッと真ん丸の黒い目がなんとも愛らしい。
 同館では、3月20日(木)からの夏期営業に伴い、ワモンアザラシの赤ちゃん・ルルをお披露目することにしている。
 ワモンアザラシの赤ちゃんが生まれました!