閉校の小樽短大図書館を一般開放 4/15から

tandaibook.jpg 3月14日に最後の卒業生を送り出し、41年の歴史に幕を閉じた「小樽短期大学」(入船4・学校法人共育の森学園)の付属図書館が、4月15日(火)から、毎週火曜日に一般開放されることになった。



 同大付属図書館は、鉄筋コンクリート3階建(400平米)で、1階に移動式ラック、2階に辞書・文庫・自販コーナー・応接室、3階に雑誌・会議室などを完備する。英米文学や日本文学、美術など蔵書6万5,000冊を有している。
tandaibook1.jpg 同学園では、文庫なども豊富に揃える付属図書館の活用方法について、「市の第2図書館としての活用はどうか」 などと、小樽市に打診したが、市立図書館と近すぎることや職員雇用の問題などを理由に断られていた。
 このため、「このような財産を放置しては勿体無い。一般開放して、少しでも市民に使ってもらいたい。1回閉じてしまったら、なかなか開くことが難しくなる」 (吉野正敏事務局長) と、4月15日(火)から毎週火曜日に一般開放することにした。図書館の管理は、前館長に依頼する。貸出は無料。
tandaibook2.jpg さらに、「市に頼らないで、自ら運営するために基金を作ろうとも考えている。学園内で検討中だが、これが可能となれば、平日も複数日開放することが出来るし、土日のどちらかも開放出来る」 と話している。
 また、同大建物(4階・延べ4,500平米)にある6教室(40人)、大講義室(180)などの利用についても、「市立第2美術館として使用出来れば」 と模索中だ。小樽出身の画家の常設展や市民ギャラリー、市民体験工作室などを設けて、4階スカイビューから市街を一望する眺望も利用して、美術的活動の場として間口を広げたいとしている。「OBや様々な人からの協力で、運営資金を集めて、なるべく市民が活用できる場にしたい」 と構想を練っている。
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