塩谷中文化祭で記念講演会


 市立塩谷中学校(塩谷2・杉山健校長・52名)は、10月3日(金)、文化祭「塩中祭」で、塩谷村と小樽市の合併50年を記念した講演会と塩谷丸山のパネル展示会を開催した。
siochu.jpg 同校体育館で行われた講演会「塩谷のむかし」は、市総合博物館の石川直章学芸員が講師となり、スライド写真を見せながら塩谷の歴史を紹介。
 石川学芸員は、生徒52名と保護者や地域住民を前に、塩谷の昔の地図や記録を解説。「小樽に初めて人が住んだのは塩谷で、小樽の歴史は、塩谷から始まる」と話し、同地区から発見された土器の写真をスライドした。
 また、「古い日誌によると、明治40年頃の塩谷では、ニシンがたくさん獲れて、大漁になると小学校は休みになったと書かれている。大正・昭和になると塩谷はさらににぎやかになった。50年前の1958(昭和33)年に塩谷村が小樽市と合併した」と歴史を説明。生徒や保護者たちは熱心に耳を傾けていた。
 最後に、合併当時の小学生の授業中や調理実習、修学旅行、小中連合大運動会の写真を紹介し、「博物館では、1万5,000枚以上の写真を保管している。塩谷の写真は多くないので、塩谷の写真をもっている方がいらっしゃれば、大切に保管するので声をかけてもらいたい」と呼びかけていた。
 1年生の前川拓哉・齋藤航くん(12)は、「塩谷の色々な歴史が分かってよかった。古い土器が発見されたことや、塩谷で獲れたニシンの量に驚いた」と話していた。
 同校では、10月10日(金)、「郷土学習の一環として自分たちの住む塩谷地区について理解を深め、郷土愛を育む」ことを目的に、10年ぶりの塩谷丸山登山を行うことにしている。保護者や地域住民にも参加を呼びかけている。問合せ:0134-26-1230 若本道博教頭
 関連記事