商大生による小樽観光プロジェクトスタート


syodaikanko1.JPG 小樽商科大学(緑3・山本真樹夫学長)が「小樽の観光について本気で考えるプロジェクト」が、11月20日(木)からスタートした。
 同プロジェクトは、同大が、経済産業省の「平成20年度体系的な社会人基礎力育成・評価システム構築事業」に採択されたことで初実施。同大「地域キャリア開発」プログラムの一環として試行的に行われ、同事業初の自治体が抱える問題解決に臨む。
 参加する学生は、1年から4年までの49人。8グループに分かれて国際観光・札幌圏のマーケティング・ブランド商品創出・滞在観光推進プロジェクトの4つの課題に取組む。
 初日は、同大講義室で、小樽商科大学ビジネス創造センターの海老名誠所長の講義とグループワークが行われた。
 海老名所長は、「小樽観光の課題は、まずは市民に観光都市だという気持ちを高めてもらうことが必要。小樽は、ニシンや港湾都市として栄えたが、今はそれらの元気がなく、運河や寿司、ガラスなどの観光に頼っている。しかし、頑張っている人たちはほんの一部で、観光は堺町や運河周辺だけで、市民は関心がない。みんなで協力することが大事」と訴え、同センターがこれまで取り組んできた小樽ガラスJAPANブランド・観光大学校・東アジアマーケット事業などを紹介した。
syodaikanko2.JPG 講義は約1時間半行われ、学生たちは、メモをとるなど熱心に聞き入っていた。講義の中から、小樽観光が抱える課題についてまとめ、その後のグループワークで、具体的なプロジェクトの検討に入った。
 今後、22日(土)午前に堺町や運河などの現地視察を行い、午後のグループワークでプロジェクトの詳細を詰めて、12月4日(木)にテーマを発表することにしている。
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