ゆらめくロウソクの灯り 「小樽雪あかりの路」開幕

yukiakari0206.jpg 雪とロウソクの灯りで冬の小樽を幻想的に彩る「第11回小樽雪あかりの路」が、2月6日(金)から開幕した。

「あゝ雪のあらしだ。・・・
この恐ろしい夜でも
そつと窓の雪を叩いて外を覗いてごらん。・・・
しづかな青い雪明りだよ。」(伊藤整『雪明りの路』より「雪夜」)
1880(明治13)年に北海道で初めて開通した手宮線と、1923(大正12年)に造成された小樽運河をメイン会場とし、無数の小さな灯りをともし、「地上のホシゾラ」を雪原に描く。
6日(金)17:00、運河会場で、オープニングセレモニーが行われた。運河にいくつも浮かぶ”浮き玉キャンドル”を背景に、中村全博実行委員長が、「本日から15日までの10日間、このイベントを多くの皆さんに楽しんでいただきたいと、実行委員会スタッフやボランティア一同が一丸となって、頑張っていきたいと思います。この雪あかりの路の幻想的な世界を、堪能して下さい」と、浅草橋街園を囲んだ大勢の来場者たちに呼びかけた。
この後、来賓の山田勝麿市長と、5日(木)に友好都市提携を結んだ韓国のソウル特別市江西(カンソ)区のキム・ジェヒョン区庁長が挨拶し、浮き玉キャンドルに点灯を行い、雪あかりの路のイベントの開幕を告げた。小樽・札幌で活躍する歌手・浅原富希子さんと”Sea of Grace”によるゴスペルが会場に響き渡り、イベントの開幕を盛り上げた。
オープニングセレモニーを終えると、来場者たちは、ロウソクの灯りがともる浅草橋のハートのオブジェから散策路に設置された数々のオブジェを巡った。家族連れの観光客は、ボランティアに記念撮影を楽しんでいた。会場は、やわらかな灯りとともに和やかな雰囲気に包まれた。道外の観光客たちは、「本当に来て良かった」、「札幌の雪まつりとはまた違う雰囲気で素敵」と、雪あかりの路を満喫していた。
手宮線会場では、海水にワックスボウルを浮かべるなど小樽市街をイメージした”街あかりゾーン”やグランドクロス、天使の食卓など、様々なアイディアが盛り込まれたオブジェが並び、来場者たちの目を引き付けていた。
雪あかりの路は、15日(日)までの10日間17:00~21:00、多くのボランティアたちの協力で、ロウソクの灯りをともし続ける。期間中、町内会や学校、観光スポットなど、それぞれの地域性を生かした雪あかりの路も実施される。