ボランティアが支える雪あかりの路


yukiakari5.JPG 「第11回小樽雪あかりの路」期間の5日目、イベントを支えるボランティアたちは、スノーキャンドルなどのオブジェの補修に追われている。
 記録的な暖冬の影響で、イベントのために必要な雪の量が少なく、オブジェ製作などに影響を及ぼしている。
 例年、ロウソクの火によってオブジェが解けて補修作業が行われているが、今年は、日中の気温が高い日が多く、せっかく作り上げたオブジェも解けてしまう状況だ。
 イベントに参加する市民や外国人ボランティアたちは、イベント開催前に、黙々とオブジェの補修作業に当たる。十分な雪を確保することが困難だが、雪玉を並べたり、四角くに固めた雪をレンガ造りのように飾ったりと、様々な工夫を凝らしている。
 100年に一度の経済危機や円高などの影響で観光客数が、例年と比べて減少傾向にある。「今年は人の行き来が少ない」、「台湾とか韓国の人が全然いない」(ボランティア)、「台湾とかの団体ツアーバスが、運河前に来なくなった」、「さっぽろ雪まつりも来場者数が20%減だって言うからな」(関係者)。雪あかりの路を訪れた客が流れ込んで来ることを予想して食材を多めに注文した飲食店でも、「いつもの土日と変わらなかった」と肩を落とす。
 しかし、来場者数は減少傾向ではあるが、ボランティアたちは、「一生懸命にオブジェを補修して、ロウソクに火を灯しますよ」と優しくイベントを支えている。
 一人一人の”温もり”で作り上げられる小樽雪あかりの路は、あと5日。
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