小樽駅前から一直線の日の出 期間限定の珍しい風景


小樽では、5月上旬と8月上旬の期間限定で、JR小樽駅前から一直線に日の出が上る珍しい光景が見られる。

 小樽市総合博物館(手宮1)の大鐘卓哉学芸員は、今年5月7日(木)早朝、この珍しい現象をカメラに収めることに成功し、本社にメールで報告してくれた。
JR小樽駅前に広がる夜明け前の小樽港上空に、薄紅色の円形の太陽が見え始め、次第に赤くなり、水面と空を紅に染めた珍しい風景を写真に収めている。
「当日の日の出の予想時刻は4:26頃でしたが、うす雲のため実際に見え始めたのは4:28頃でした。今回は幸運にも私が5月7日に日の出の写真を撮影できましたが、その前後数日の日は天候に見放され、日の出を見ることができなかったと他の人から聞いています。中央通からの日の出の特筆すべきこととして、小樽駅という街の中心駅の真正面に海が見える風景は趣があります。その方向から日の出が見られるのはさらに格別です。
駅前の歩道橋がなくなったことにより、駅前からの風景はよりよくなり、日の出もきれいに見えます。でも本当は、歩道橋が日の出を見る絶好の観測場所だったのですが。日本海側の北海道の町で、海の方からの日の出が見られるのは珍しいです。たぶん小樽だけ?正確には石狩湾越しの山並みからの日の出ですが」と記している。
北の港町の玄関口から一直線に日の出を眺められるのは、5月上旬と8月上旬だけ。(写真提供:大鐘卓哉学芸員)