2008(平成20)年度の小樽市の観光入込客数は、2007(平成19)年度の740万5,800人よりも26万1,300人少ない714万4,500人となった。
道内の観光地では、札幌に次ぐ第2位をキープしているものの、2年連続の減少で、マイカル小樽がオープンした1999(平成11)年度の972万9,600人に比べると、258万5,100人も減少している。
この統計をとっている小樽市産業港湾部観光振興室によると、「世界的な景気の低迷や原油価格の高騰などによる観光旅行の減少傾向に加え、小樽雪あかりの路のイベントの来場者数の減少などから、宿泊・日帰り客数、修学旅行宿泊客数の全ての項目で下回る結果となった」としている。
10年前は半日観光で、午前に来樽すれば、市内観光のあとに昼ご飯を食べ、午後に来樽すれば昼ご飯を食べてから市内観光する人が多く見られたという。しかし、今は、通過型の団体客がほとんどで、市内を回る時間は約1時間半と短く、運河で記念撮影したあとに、堺町通りの北一硝子やオルゴール堂、ルタオなどで買い物して終了するケースばかりで、昼ご飯を食べる時間もないツアーが多い。
「小樽の観光には、もちろん運河があるが、そればかりではなく、明治、大正の古い歴史的建造物があってのもの。運河はもう知られているので、他のところをアピールして、幅広く小樽観光を楽しめるようにしたい」(佐藤誠一室長)と話している。
◎平成20年度 小樽市観光入込客数の概要
◎小樽市観光入込客数