はるやまが完全閉店 空洞化進むサンモール商店街


haruyama1.jpg サンモール商店街にある紳士服販売の「(株)はるやまチェーン 小樽サンモール店」(稲穂1)が、10月12日(月)で完全閉店することが分かった。
 同店は、浅草通り側の入り口角地に建つ。2003(平成15)年3月にオープンしたが、2005(平成17)年の丸井今井小樽店の閉店以降、売上げ・客足ともに半減した。このため、約8年前に店舗を構えていた臨港線沿いの有幌地区に移転することを決めた。
 「今年まで、移転する場所でOUTLET-J小樽店が営業していたが、それ以前は、うちが営業していた。商品は売れていたが、採算が取れないくらい家賃が高くて、サンモールに移ってきた。しかし、丸井閉店後、売上げも客足も半減したし、前の場所の家賃が安くなったので、移ることになった」(同店)と話している。
haruyama2.jpg 同店の閉店は10月12日(月)で、31日(土)には有幌地区で再オープンする予定。店舗の跡地利用は決まっていない。
 サンモール商店街では、丸井今井小樽店の撤退、グランドホテルの閉店、老舗書店・有限会社丸文書店の閉店、さらに、今回のはるやまの閉店によって、同商店街の空洞化がさらに進むことになった。
 商店主は、「丸文横の店舗には歯科が入居しており、日曜日は診察がないので、入り口から3店舗が連なってシャッターが閉じることになってしまう。日曜日に、通りの片側の3分の1を埋める3店舗が閉まり、さらには、通りの片側3分の2を占めている丸井今井小樽店の跡地が閉じたままになっていると、商店街の半分にシャッターが閉まることになる。丸井今井の跡地で、地権者の問題とか、民間の問題だからとか言ってられない。この商店街の未来について、早急な対策が求められている」と嘆く。
 市長が公約に掲げた「中心街の活性化」どころか、中心商店街の衰退に一層の拍車がかかり、商店主たちからは「もうもたない」と悲鳴が上がっている。
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