岡川薬局を一般公開 N合同会社

 市指定歴史的建造物の岡川薬局(若松1)の再活用を計画するN合同会社(若松1・福島慶介代表)は、11月14日(土)と21日(土)の2回、建物の一般公開を行う。
N合同会社は、建築設計・映像制作・まちづくりコンサルティングなどを行っており、一般住宅や大型建築物の新築・増改築を行う株式会社福島工務店(若松1・福島正紘代表取締役)の関連会社。
「かつて薬を提供することで街に元気を与えていた場所を、新しい何かを街に提供していけるような場所として位置づけたい」と、今年9月に岡川薬局を購入。今後、ゲストハウス・カフェに再活用することにしている。
岡川薬局は、1930(昭和5)年建築の小樽有数の老舗「薬種売薬」の店舗。信香町から奥沢につながる道路に面して建つ、昭和初期の代表的な木造商店建築。木造モルタル塗り2階建で、マンサード屋根(2重勾配の屋根)をかけ、ドーマ窓(屋根窓)を設けている。1993(平成5)年に小樽市指定歴史的建造物に指定された。こちら
福島慶介代表は、「岡川薬局は、小樽市指定の歴史的建造物という公の側面がある建物。改修をかけて事業をはじめると、建物の中までの一般公開が中々出来なくなる」と、改修工事を前に一般公開することにした。14日(土)と21日(土)の14:00~18:00に建物の内部をオープンする。
「外観は経年の劣化がありますが、内部は綺麗に保たれていて、特に建物裏側の石蔵の天井をガラス張りにしたテラス部分は、非常に豊かな空間になっています。また、二階部分は豪華な和室になっています。指定の時間は現地にいますのでお気軽にお越しいただければと思います。見学は無料で、写真撮影も自由です」と来場を呼びかけている。
「小樽は、このような古い歴史ある建物が、世代や時代など、様々な要素を繋ぎ合わせる現場となると思います。4代続いた岡川薬局の名称はそのまま引継ぎ、内外の人たちを繋ぐ『場』としても機能させたいと思っています」と話している。(写真提供:N合同会社)
問合せ:mail@n-llc.info
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