開発途上国の子供たちに運動靴を


otaruworldfriends.jpg 3月10日(水)、開発途上国の子供たちに運動靴を送る活動をしている「OTARUワールドフレンズ」に、小樽桜陽高校(長橋3・工藤慶明校長)が、今月卒業した生徒たちの運動靴37足を寄付した。
 同グループは、「市民レベルで草の根国際交流・支援をしよう」と、市民有志が集まって2000(平成12)年に結成した。75歳から学生まで、幅広い世代が参加し、支援活動を続けている。
 運動靴支援は、市の国際交流担当から、「靴の在庫がたくさんあるんだけど何とかいい方法はないだろうか」との相談を受けたことがきっかけで、2006(平成18)年から始まった。
 2006(平成18)年・2007(平成19)年の2ヵ年で、ニカラグワ共和国・コロンビア・ザンビア共和国に計900足。2008(平成20)年は、難民キャンプでの読み聞かせや医療プロジェクトを推進するミンダナオ(フィリピン)の子ども図書館に約300足を贈った。この間、小樽桜陽をはじめ、商業・双葉などの高校から運動靴の提供を受けた。
 2009(平成21)年には、運動靴270足のほか、Tシャツ・子供用下着類・バスタオル・シーツなどの物資を集めて贈った。郵送費は、フリーマーケットを開催して集めた。
 10日(水)に桜陽高から37足の運動靴の提供を受けた高島幸枝事務局長は、「運動靴支援は今年で5年目。市内の高校さんに運動が定着してきていると思う。少しでも、生徒たちの間にボランティア精神が根付き、開発途上国と若者の橋渡しが出来れば嬉しい。私たちの支援は、ただ物資を贈るのではなく、支援する側と貧しい地域の子供たちが時間をかけて共に育っていく場を作ること。豊かな暮らしとは何なのかもう一度考えてみるきっかけも提供出来たらと思っている」と話した。
 郵送費が年々高騰しており、同グループは、寄付金や書き損じのはがき、未使用の切手の提供も求めている。4月からは、運動靴の一般募集も始める。
 OTARUワールドフレンズ