「スーパー公務員」 4月から小樽市役所に復帰


 小樽市役所の一地方公務員から国家公務員に”華麗な転身”をし、2006(平成18)年度から4年間内閣府などに勤務し、「スーパー公務員」としてメディアでも大きく取り上げられた、木村俊昭(49)・前総務部企画政策室主幹(課長職)が、2010(平成22)年度4月1日から、再び地方公務員に戻り、市役所勤務を再開することになった。
 地方公務員と国家公務員は兼務することが出来ないため、木村前主幹は市職員を退職し、2006(平成18)年度4月1日付で、新たに国家公務員として東京に赴任した。
 内閣府政策統括官の参事官補佐に就き、構造改革特区推進室と地域再生事業推進室に配属され、構造改革特別区域制度(特区)の改正案作成と地域再生の政策作成などに携わった。
 当初は2年後の2008(平成20)年度には戻る予定だったが、内閣府での任期が一年延長された上、2009(平成21)年度からは農林水産省大臣官房政策課企画官に就き、地域再生に取り組んでいた。
 2009(平成21)年5月には、地域再生にかける熱血公務員として、NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介され、その後、「スーパー公務員」として、様々なメディアでも取り上げられ、”有名人”ともなっていた。
 3月25日(木)に市が発表した人事異動で、木村氏は、新採用で産業港湾部副参事(次長職)に就くことになった。グランドホテルや丸井今井小樽店跡、ウイングベイ小樽の空き店舗など、「小樽の商業振興」を担当する。
 山田厚副市長は、「グランドホテルや丸井跡、ベイシティ開発などは、小樽市の大きな課題。市として放っておけない問題で、担当の副参事を置いて強化する。デベロッパーの誘致など、担当する職員が色々なアンテナを持っているので期待している。今はデパートが潰れる時代なので、何を入れたら良いか、ここ何年間の経験に期待したい。我々は井の中の知識でやっているので、外の目でサジェスチョンが出来る」と前国家公務員の経験に期待する。
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